その治療法とは・・・ 今まで回避していたあなたの恐れる場面や状況を避けるのではなく、徐々に直面していくことによって恐怖感や不安感を減らしていく方法です。この治療法が行ないやすいソフトがあります。このソフトを用いることによって、恐怖の少ないリアルではない嘔吐場面の絵から、徐々にリアルな嘔吐場面の絵、そして写真からビデオへと、恐怖を、段階を追って克服していくことができるようになりました。 以下に事例を紹介します。 さまざまな嘔吐の絵を十分に慣れるまで見続けて、絵では恐怖を感じなくなったBさんは、次は嘔吐の写真を見ることを始めました。嘔吐の写真は絵に比べるとリアルで、自分の嘔吐の時のことを思い出して、少し胸がむかむかすることもありましたが、写真にも徐々に慣れたBさんは、写真の次は嘔吐する音、そして嘔吐している映像と徐々に課題のレベルを上げていきました。嘔吐の絵や写真や映像に慣れることにより、他人が嘔吐している場面に遭遇しても大丈夫そうだと自信がついたBさんですが、嘔吐物にはまだ抵抗感がありました。そこで、心理士と話し合い、嘔吐物を片付けるという課題も練習したところ、嘔吐物への抵抗感も少なくなりました。 |