交流分析が急速に普及したのは、エリック・バーンが書いた'Games
People Play'(邦訳「人生ゲーム入門」)という一冊の本によるものでした。この本の主題が「ゲーム」であり、その定義は「繰り返し行われる一連の交流で、最後には両者が不快な感情を残して破壊的に終わるもの」です。バーンは、その著書の中で「キック・ミー」、「はい、でも」、「さあーつかまえたぞ」など、日常の生活でよくみられるゲームの例を30数種類あげ、卓越したネーミングと交流パターンの分析で、一般大衆の関心を呼ぶことになりました。日頃の生活の中で、「いつか同じ様なことを感じた気がする」、「なぜか〜がやめられない」、「いつも、どうしてこういう結果になってしまうのだろうか」というような感じをもった時は、何かゲームを繰り返している可能性が強いと考えられます。ゲームは、必ず破壊的に終わるので、「ゲームをやっているとわかったら、すぐにやめること」が解決の糸口です。