頭の最も冴えるのはいつ?

 人の身体の働きには波、すなわち、リズムがあるとワシは常々申してオル。脳ミソもしかりジャ。1日、24時間のリズムで活動しているのジャ。だから、この脳ミソがいちばんよく働く時間に勉強や仕事をすれば能率が上がるというもんジャ。脳ミソの活動が最高潮に達するのはぐっすり眠った後であることは君も納得できるネ。だから、朝起きる大部分の人は午前中に脳ミソがいちばん元気に働いているわけだ。この頭が冴えていく状態というのは、体温がどんどん上がっていく時期に一致するそうだ。この体温上昇は午後3〜6時ぐらいにもう一度あり、この時間も脳ミソが元気になってオル。反対に、昼食後の午後1〜3時ぐらいと、夜寝る前の2〜3時間は脳ミソの活動が鈍くなっている。人間の脳ミソの働きには図のように1日2回大きな山と谷がある。これは、どうも、「生命」が海にその起源を発しているようジャ。海にいくと満潮と干潮が1日2回みられるが、脳ミソの24時間の活動リズムはそのなごりのようジャ。ここで話したことは、早起ドリき人間のことで、もちろん、夜鷹人間では山と谷のピ−クが2時間前後遅れると思いナサレ。こんなことをよく頭にいれ、明日からドンドン頑張ってくださいヨ。

Que Sera Sera VOL.4 1996 SPRING