眠りを科学しよう(1) クリニックに来る患者さんたちの訴えでいちばん多いのは不眠ジャ。眠れないことを解決するにはまず眠りについてよく知ることジャナ。我々が生きる活動のなかにはいろいろなリズムがあるといわれている。女性の生理は約1ケ月のリズムジャが、体温、血圧、脈拍、ホルモン分泌などは1日周期のリズムを持っている。これを日周リズム(サーカディアン・リズム)と呼んでいる。もちろん睡眠も日周リズムになるわけダ。この日周リズムは脳の中にある生体時計によってきちんと調子が合わされている。だから毎日同じ時間になるとちゃんと眠くなるというものジャ。このリズムの調子を狂わさないようにするのが肝要ジャ。徹夜をしたり、昼寝を長い時間してしまうと日周リズムが狂ってしまって、眠れなくなるだけじゃなくて、全身倦怠、食欲不振も現れる。若いうちは生体時計がセットされ易くなっているからよいが、歳をとってくると生体時計がなかなかうまく新しい環境に合ってくれなくなる。だから規則正しい生活をするのがいちばんジャ。それと、生体時計は夜12時前に眠気を催すように生まれつきセットされている。だから夜12時過ぎてから床についても深い眠りは得られないのジャ。ぐっすり眠られないといっている君はシンデレラになりなさレ。早く帰宅して、12時前にはベットにはいるのジャ。 Que Sera Sera VOL.6 1996 AUTUMN |