不眠について 不眠は大変多い症状ですゾ。10人に1人は眠れないことを悩み、3人は自分の眠りについて不満を持っているといわれている。ある総合病院における調査によると、全科平均では100人に8人が、神経科では受診者の半数が睡眠薬を処方されていたという。不眠にはいろいろな型があるそうジャ。床の入って2時間以上寝付けない、一晩に2回以上目が覚めてしまう、朝いつもより2時間以上早く目が覚める、ぐっすり眠った感じがないといった4つのタイプに分けられる。しかし、これらのタイプを重複して不眠を訴える人もよくある。 では、いったいどのような状態を不眠症と言うのかな。不眠が週に3回以上あり1ヶ月以上続く、眠ることに過度に敏感になっている、不眠により生活上の支障が出ている状態が「不眠症」という病気として診断される。不眠症の原因はさまざまジャ。内科の病気があり痛みとか種々な症状で眠れないことは当然デスナ。交代制深夜勤務で睡眠覚醒リズムが乱れて眠れないのも原因の一つになる。また一番の多い不眠の原因はストレスと言われている。精神的ショックでクヨクヨして眠れないと言うことはよく耳にする。もちろん、神経科の病気でも不眠はよく起こる。うつ病ではかなり特徴的な不眠が見られる。うつの人は寝入りはよいが3〜4時間すると目が覚めてしまってなかなかまた寝入ることができない。そして、朝の目覚めが悪くすっきりしない。午前中頭がぼっとしている。こんな特徴だけでうつ病の診断がついてしまうほどジャ。不眠の原因としてそのほかに、コ−ヒ−やアルコ−ルのとり過ぎがよくあるですナ。また、喘息の薬やたばこも覚醒作用があり注意する必要があるのジャ。ワシのように夜何時になっても眠くならない夜型人間はフクロウ型と言っておるナ。一方、早起きドリのように朝飯前の一仕事タイプの人もみかけるナ。早起きドリ型は休みの日もいつまでも寝ていることが出来ないが、フクロウ型は昼までも平気で寝ていることが出来るノジャ。フクロウ型は何時に寝てもある一定時間眠ることが出来るが、早起きドリ型は早く寝るほど睡眠時間が長くなり、遅く寝るほど短くなってめざめが悪い。ジャから、早起きドリ型は、目が覚める時間がほぼ決まっておるので、早く寝ないと体調を崩しやすい。フクロウ型は午前中はなかなかエンジンがかからず、仕事の能率のピークは体温がもっとも高くなる午後遅くになる。人さまざまだが、一般には歳をとるとともに早起きドリ型が増えると言われている。フクロウ型は男に多く、早起きドリ型は女性に多いそうジャ。早起きドリ型は几帳面な公務員に向いているが、時間に制約されない猛烈社員は難しいナ。一方フクロウ型は、時差ボケが少ないので海外旅行を扱う旅行社勤務に向いている。フクロウ型と早起きドリ型の性格の違いもはっきりしておるようジャナ。フクロウ型は時間に拘束されない自由な自分のリズムで生活していることになるナ。ジャからワシのようなものはどちらかというと外向的で、たとえ上司に遅刻を注意されても平気の平左を構えることが出来るんジャ。また、フクロウ型は環境に柔軟に適応できる能力を持っている。しかし、言葉を裏返せば主体性がない人間ともいえる。それに比べ、早起きドリ型は内向的で融通がきかず意志が強い人間が多いようジャ。 Que Sera Sera VOL.9 1997 SUMMER |