くすりと肥満
体重増加を訴える患者さんがよくいる。これにはいろいろな理由が考えられる。パニック発作が少なくなるとパニック性不安うつ病(表)となり、過眠、過食、全身倦怠、感情不安定を呈することがある。要するに食べ過ぎるという病気の症状により太ることがあるのジャ。また、病気がよくなると交感神経優位から副交感神経優位になり、身体の神経がエネルギー蓄積の方向に働くのジャ。肥満は病気が安定したしるしジャー。
もちろん、おくすりの作用も否定はできない。ここに肥満を生じる薬を掲げるが、クリニックで使う薬は多かれ少なかれこのような作用はある。もちろんすべての人にではなく、なかにはSSRlで体重が滅ってしまう人も稀ならずいる。また、パニック障害の患者さんは体を動かすことが嫌いであることも大きな原因。マメに動いてからだをマメにすることが肥満対策の肝心かなめジャー。
「フックラ!ニッコリ!病気よさようなら!」
副作用として体重増加が挙げられている向精神薬
抗うつ薬
デプロメール(ルボックス)、イミドール(トフラニール)、アナフラニール、デジレル、ルジオミール、テトラミド
抗不安薬
リポトリール(ランドセン)
抗精神病薬
プロピタン、ジプレキサ、コントミン(ウインタミン)、スピロピタン、アビリット(ドグマチール、ミラドール)、ロドピン(ロシゾピロン)、セレネース(リントン、ケセラン、ハロステン)、オーラップ、セロクエル、ニューレプチル(アパミン)、PZC(トリオミン、トリラホン)、ヒルナミン(レボトミン)、リスパダール
感情調整薬
リーマス、バレリン(デパケン) |
Que Sera Sera VOL.35 2004 WINTER
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