パニカーよ、運動をしよう!

 エアロビクスがパニック障害の治療になることがさらなる研究で証明された。週に数回の40〜50分のジョギングがアナフラニールを服薬するのと同じくらいの効果があることが10週間のテストで明らかになったことは、以前この欄で申したことがある。ジョギングは不安症状もうつ症状も改善するのじゃ。この臨床効果は、特別な検査によりセロトニン受容体の感受性を増加させるからであることが分かったのじゃ!実は運動能力は健常者と変わらないのだが、パニック障害患者は体を動かすことを嫌うので、自転車漕ぎで調べると最大酸素消費量や最大出力が低下している。これは訓練により改善するのじゃ。1週間に2回以上、1回20分以上規則的に有酸素運動をしていると自律神経が安定し、心拍数が低下することが分かっている。皆さん、運動じゃ運動じゃ!

Que Sera Sera VOL.42 2005 AUTUMN