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  全般性不安障害(GAD)

当てはまるものがありますか?

常に不安がありますか?
次の の中で、ここ6ヶ月間に頻繁に起こったことがあったらチェックしてみましょう。


重大なことも些細のことでも心配することがやまらない。
原因不明の頭痛あるいは痛み、うずきがある。
緊張していてリラックスできない。
ひとつの事に集中できない。
理屈っぽい、不機嫌になる。
寝つけない、熟睡できない。
冷や汗をかいたり、赤面したりする。
時々、喉のつかえがあって不安になると吐き気がする。

これらに該当する項目があったら、あなたは全般性不安障害(GAD)かもしれません。

GADは医学的な病気であり、治療が必要です。
もしあなたがこの病気だとしても、それはあなたに落ち度があるためではありません。
この冊子を読んでどうしたらよいか考えてみましょう。
きっと憂うつな気分も消えて昔のように元気になれます。

1. GADって何?
GADは医学的な病気です。これは薬物や治療によって治すことができます。

GADになると、家族のこと、健康、仕事などについて、何の問題も起こりそうにないのに常に不安になります。特に心配なことがなくても、一日中緊張したり不安だったりすることがあります。原因不明の痛みやうずきがあり、過度の疲労を感じます。
誰も、時には、不安を感じることはありますが、GADになると最悪の出来事が起こるのではないかと恐れ、不安を抱き続けてしまいリラックスできません。

2.GADはいつ発症し、どのくらい続くのでしょうか。
もっとも多いGADは幼児または10代に発症します。もちろん成人してから発症することもあります。また、男性より女性に多い病気です。 

GADの診断がなされるまで、患者さんはあちらこちらの医師を訪問することがよくあります。彼らはGADの兆候である頭痛や入眠困難などを治療してくれるようにかかりつけの医師に相談しますが、病気そのものは治療してもらえないようです。

3.この病気にかかっているのは私だけ?
いいえ、違います。あなただけではありません。毎年、400万人のアメリカ人がGADになります。

4.あなたに出来ることは?
医師に不安と緊張について相談してみましょう。
その他のGADの兆候、たとえば原因不明の痛みやうずき、入眠困難なども医師に話して下さい。そしてこれらのことが日常生活に支障を来しているかどうか伝えて下さい。この冊子を見せるのも良いかもしれません。どのような症状だか説明しやすいでしょう。
他の病気にかかっていないか医師に確認してもらいましょう。

医師がGADを診ているかどうかきいてみましょう。
GADの患者さんを治療するには専門的知識がいります。もし専門でない場合は専門医かカウンセラーを紹介してもらいましょう。

必ずよくなります。

5.医師やカウンセラーはどんなことをするの?
医師は薬を処方しますが、その薬は効果があらわれるまで数週間かかります。
多くのGADの患者さんは専門医やカウンセラーに相談する事があります。これは"カウンセリング" とよばれるものです。カウンセリングは不安に対処する助力になります。

ある患者さんの事例です。
"すべてのことが常に不安でした。何か問題が起こりそうだとかそういう問題ではなくて、ただ心配になるのです。夜なかなか寝つけなく、仕事に集中できませんでした。家族に対していつも怒りを感じていました。

"最終的には医師にかかり、ずっと続いている不安について相談しました。かかりつけの医師がGADを専門に診ている医師を紹介してくれました。現在は薬を飲み、カウンセラーと共に不安に対処しています。根気強い努力がいりましたが、今はかなり良くなったように感じます。始めにかかりつけの医師に相談して良かったと思います。"

覚えていて下さい-----今すぐ治療できます。
恐怖と不安について医師に相談しましょう

米国精神保健研究所冊子より
(NIH Publication No.00-4677)
翻訳:白澤 彰子