名医の健康法　香道で老化予防

貝谷 久宣

Health Tribune No.10:P11,2002

　ボクは東京と名古屋で仕事をしているし、ボランティアや時には学会といつも忙しくとびまわっているけれど、それが健康にも役立っているね。

　最近は食生活を気にするようになって、朝はプレーンヨーグルトにモモやパイナップル、それに納豆は欠かさないようにしています。あとは徳島から直送のいわし。いわしはカルシウムをとるために女性には特におすすめしたいですね。

　健康食品も好きですよ。ローヤルゼリーを飲むこともあるし、冬虫夏草を養命酒に混ぜて飲んでみたり、漢方系のものもいろいろ利用しています。趣味みたいなものかな。

　お香を十年来やっています。今はちょっとサボリがちだけどね。お香は健康にとてもいいんですよ。ストレス解消になるし、老化予防にも役に立ちます。嗅覚は年齢とともに低下しますから。たとえばアルツハイマー病は、最初に鼻の粘膜と脳の中の匂いに関係するところに異常をきたします。だから嗅覚をきたえるのはとても大事なことなんです。アロマテラピーとお香とはまったく違います。香道といわれるようにけっこう奥が深いんですよ。数種類の香りを当てなければいけないわけだから、きちんと正座して、集中しないといけない。記憶力も必要になってきます。

　ハイキングや登山もいいですね。去年は富士山の頂上まで登ってきました。事前にトレーニングのために皇居前の五・五キロを何度も歩きましたよ。今年は八ヶ岳に行くつもりです。