第2回ワークショップ
期日: | 2006年10月22日(日) |
会場: | 東邦大学医学部2号館(東京都大田区大森西5-21-16) http://www.med.toho-u.ac.jp/access.htm |
事前参加申し込みを終了いたしました。
下記ワークショップは当日会場前の受付で申し込みを承ります。(1科目1万円)
<当日受付可能な講座>
2 「パニック障害の認知行動療法」 藤澤大介・慶應認知行動療法研究会メンバー (9:30-12:30)
4 「EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)の基礎と臨床」 市井雅哉 (13:30-16:30)
5 「精神病への認知行動療法」 原田誠一 (17:00-18:30)
6 「パニック障害の集団認知行動療法」 清水栄司 (17:00-18:30)
時限 | 時間 | 形式 | 第1会場 | 第2会場 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
番号 | 講師 | 番号 | 講師 | |||
第1時限 | 9:30-12:30 | ワークショップ | 1 | 遊佐安一郎 | 2 | 藤澤大介・慶應認知行動療法研究会メンバー |
第2時限 | 13:30-16:30 | ワークショップ | 3 | 鈴木伸一 | 4 | 市井雅哉 |
第3時限 | 17:00-18:30 | 講義 | 5 | 原田誠一 | 6 | 清水栄司 |
番号 | 時間 | 形式 | 講師 | 講義タイトル |
---|---|---|---|---|
1 | 9:30-12:30 | ワークショップ | 遊佐安一郎 | 認知行動療法のための面接技法の基礎 |
2 | 9:30-12:30 | ワークショップ | 藤澤大介・慶應認知行動療法研究会メンバー | パニック障害の認知行動療法 |
3 | 13:30-16:30 | ワークショップ | 鈴木伸一 | 認知修正技法 |
4 | 13:30-16:30 | ワークショップ | 市井雅哉 | EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)の基礎と臨床 |
5 | 17:00-18:30 | 講義 | 原田誠一 | 精神病への認知行動療法 |
6 | 17:00-18:30 | 講義 | 清水栄司 | パニック障害の集団認知行動療法 |
- ワークショップの詳細と申込方法は、ホームページでお知らせします。http://www.tokyocbt.com
- 受講できるのは、原則として、医師、臨床心理士、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、薬剤師、教員免許、学校心理士、産業カウンセラーの資格を持つ方か、心理学系の学部を卒業された方、心理系の大学院に在学中か修了された方です。(ご要望に応えて、受講資格を拡大いたしました)
- 受講料は1科目ごとに1万円です。
- 1科目の受講生の上限は50名とします。先着順に受け付け、定員に達した場合は〆切とさせていただきます。
- 参加された方には、1科目ごとに、研修証明書を発行いたします。
- 1年間に8科目以上履修した方には、年間研修証明書を発行いたします。
講師略歴
遊佐 安一郎
長谷川病院クリニカル・コーディネーター兼リハビリテーション部長、東京大学客員教授、国際基督教大学非常勤講師
1947年 福島県生まれ
1970年 上智大学英語学科卒業。国際基督教大学院教育心理学科に一時在籍後、ニューヨーク州立大学オールバニー校留学。
1977年 教育学博士号取得、Syracuse Developmental Center, Pilgrim Psychiatric Center, Kings
Park Psychiatric Center等でPsychologistとして勤務
1990年 South Beach Psychiatric CenterでChief of Service として精神科病院での臨床管理に従事
1996年より長谷川病院クリ二カル・コーディネーター兼リハビリテーション部長
2003年より国際基督教大学非常勤講師
2005年より東京大学客員教授
著訳書:「援助技法の実際 精神科リハビリテーション」(星和書店)、「家族療法入門」(星和書店)、「認知療法入門」(星和書店)、「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)、「別れからの再出発 見捨てられ傷ついた心をいやす5つのステップ」(星和書店)、「家族のための精神分裂病入門」(星和書店)他
所属学会役員:日本認知療法学会幹事、日本家族研究家族療法学会評議員、心理教育・家族教室ネットワーク運営委員、日本家族カウンセリング協会顧問、日本精神神経学会・日本精神障害者リハビリテーション学会・American Psychological Association会員
ワークショップ概要
- 「認知行動療法のための面接技法の基礎」
- 認知行動療法を実践する前提としての面接技法の基礎を扱う。面接技法の教育研修システムであるクララ・ヒルの「ヘルピング・スキル」を紹介する。「ヘルピング・スキル」と認知行動療法の理論的枠組みの関連性について解説し、認知行動療法での面接の練習の方法を紹介する。ビデオの活用、ロールプレイなどを通して、面接技法の学習法を紹介する。(この3時間のみのワークショップを受けることで面接技法をマスターすることはできません。面接技法の学習の仕方を紹介します。)
- 推薦文献、参考文献:
- 「認知療法実践ガイド・基礎から応用まで」星和書店、2004年 ジュディス・ベック著(伊藤絵美等訳)
「認知療法入門」星和書店、1989年 アーサー・フリーマン著(遊佐安一郎監訳)
「ヘルピングの心理学」講談社新書 ロバート・カーカフ著(国分 康孝訳)
「認知療法・認知行動療法カウンセリング:CBTカウンセリング初級ワークショップ」星和書店、2005年 伊藤絵美著
- 対象
- 初級(臨床経験のない、または少ない方で認知行動療法に興味のある方。臨床経験はあるが、認知行動療法の実践に自信のない方が対象)または中―上級で面接技法を教えることに興味のある方。
- 定員
- 50名程度
藤澤大介
慶應義塾大学医学部精神神経科助手、同・看護医療学部非常勤講師
慶應義塾大学医学部卒後、横浜市立市民病院、桜ヶ丘記念病院を経て現職
著訳書:認知療法実践ガイド~基礎から応用まで(星和書店)
老年期うつの診療ガイドライン(南江堂) ほか
学会活動等:日本認知療法学会、日本精神分析学会、日本老年精神医学会、日本総合病院精神医学会、
日本若手精神科医の会(JYPO:http://jypo.umin.jp/)、
日本精神神経学会・国際関連事務局
※環太平洋精神科会議(PRCP)2008東京大会にぜひご参加ください
ワークショップ概要
- 「パニック障害の認知行動療法」
- パニック障害の治療の基本的なパッケージ(心理教育、認知モデルの理解、リラクセーション、行動課題/段階的曝露、認知再構成)、を治療の流れに沿って、実演・解説します。実演、質疑応答の時間をもうけ、双方向的な講義にしたいと考えています。
- 推薦文献、参考文献:
- うつと不安の認知療法練習帳(大野裕監訳:創元社)
不安障害の認知行動療法〈1〉パニック障害と広場恐怖(古川壽亮監訳:医学書院)
認知療法への招待(井上和臣)
- 対象
- 初級~中級。パニック障害の臨床経験がある方が望ましいですが、必須ではありません。
- 定員
- 50名
鈴木伸一
広島大学大学院 助教授 博士(人間科学)
広島大学大学院心理臨床教育研究センター 主任
1992年3月 早稲田大学人間科学部 卒業
1995年7月 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所 心理士
1996年4月 足立医療生活協同組合綾瀬駅前診療所心療内科 心理士
2000年3月 早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程 修了
博士(人間科学)取得
2000年4月 岡山県立大学保健福祉学部 講師
2003年4月 広島大学大学院心理臨床教育研究センター 助教授
著書:実践家のための認知行動療法テクニックガイド(北大路書房)、慢性うつ病の精神療法:CBASPの理論と技法(医学書院)、学校,職場,地域におけるストレスマネジメント実践マニュアル(北大路書房)、ストレス対処の心理・生理的反応に及ぼす影響に関する研究(風間書房)
学会活動等: 日本行動療法学会理事(機関誌副編集委員長)、日本行動療法士会幹事、日本行動医学会(教育研修委員長)、循環器心身医学会理事、日本カウンセリング学会(拡大編集委員02-)
ワークショップ概要
- 「認知修正技法」
- このワークショップでは、受講者の皆さんに認知的アプローチの基礎理論を理解していただくとともに、面接(カウンセリング)において認知的アプローチを効果的に活用するためのテクニックを身につけていただくことをねらいとしています。まず、(1)感情や行動におよぼす認知の役割、(2)認知の階層構造、(3)不適応に関連する認知、(4)認知的アプローチの基本的考え方について解説します。次に、(5)認知のアセスメント、(6)認知的概念化の手順、(7)認知再体制化技法について、ロールプレイやグループワークを通して体験的に学んでいきます。
- 推薦文献、参考文献:
- 実践家のための認知行動療法テクニックガイド 北大路書房
認知療法実践ガイド・基礎から応用まで 星和書店
慢性うつ病の精神療法:CBASPの理論と技法 医学書院
学校,職場,地域におけるストレスマネジメント実践マニュアル 北大路書房
- 対象
- 初中級(臨床経験があることが望ましい)
- 定員
- 30名程度
市井雅哉
兵庫教育大学大学院、教授
1961年 滋賀県生まれ
1994年 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学
早稲田大学人間科学部助手、琉球大学助教授などを経て現職。
著訳書:
EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)によるPTSDの治療-未解決記憶の解決- 2005 市井雅哉 心療内科(科学評論社)9(1), Pp.35-42.
EMDR:外傷記憶を処理する心理療法 2004 F・シャピロ著、市井雅哉監訳 二瓶社
トラウマからの解放:EMDR 2006 F・シャピロ著、市井雅哉監訳 二瓶社
所属学会役員等:
EMDR国際協会(Journal of EMDR Practice & Research)編集委員
日本EMDR学会理事長
日本ブリーフサイコセラピー学会理事
日本行動療法学会編集委員
ワークショップ概要
- 「EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)の基礎と臨床」
- アメリカの臨床心理士F・シャピロが1989年に発表したEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)は、今日、英、米、独、仏など多くの国が発表するPTSDの治療ガイドラインで「実証された最も効果がある心理療法」の1つと認められています。トラウマについて、映像、自己評価、感情、身体感覚を同定し、素早くリズミカルな眼球運動を導きます。EMDRによって、否定的な題材が脳内にある肯定的なネットワークと連結し、記憶が適応的に変化していきます。対象はPTSDに限らず、うつ、不安、物質依存、人格障害など過去経験が根底にある疾患に適用可能です。評価の変遷、仮定されるメカニズム、具体的な臨床事例、ビデオによる治療場面の紹介、簡単な実習を行います。
- 対象
- 初級、守秘義務を理解している方
- 定員
- 70名
原田誠一
原田メンタルクリニック・東京認知行動療法研究所院長
昭和58年東京大学医学部卒業、東京都立中部総合精神保健センター、東京都立墨東病院、神経研究所附属晴和病院、東京逓信病院(医長)、三重大学医学部精神科(講師)、国立精神・神経センター武蔵病院(外来部長)を経て、平成18年7月より現職
著訳書:正体不明の声:対処するための10のエッセンス.アルタ出版、2002
強迫性障害治療ハンドブック.金剛出版、2006
統合失調症の治療:理解・援助予防の新しい視点.金剛出版(近刊)
キングドン、ターキングドン著(原田誠一訳):統合失調症の認知行動療法.日本評論社、2002
所属学会:日本認知療法学会(幹事)、日本精神科診断学会(評議員)、日本精神障害予防学会(評議員)、日本統合失調症学会(評議員)など
ワークショップ概要
- 「精神病の認知行動療法」
- 統合失調症に認知行動療法を拡大適応する臨床研究がイギリスを中心に行われており、演者も独自に試行錯誤を行ってきた。当日は、まず統合失調症の治療・リハビリテーションに認知行動療法を組み入れる必要性がある理由を説明した上で、その実施法を解説する。さらに、急性期~慢性期の具体的な症例を呈示しながら統合失調症の認知行動療法の可能性を考える。
- 推薦文献、参考文献:
- 正体不明の声:対処するための10のエッセンス.アルタ出版、2002 原田誠一
統合失調症の認知行動療法.日本評論社、2002 キングドン、ターキングドン著(原田誠一訳)
統合失調症の個人精神療法-3つのキーワードによる三題噺.こころの科学 120、2005 原田誠一
妄想とのじょうずな付き合い方.こころの科学126、2006 原田誠一
- 対象
- 初級
- 定員
- 50名
清水栄司
千葉大学大学院医学研究院 神経情報統合生理学 教授
1965 山梨県生まれ
1990 千葉大学医学部卒業、同年千葉大学精神医学教室
1997 千葉大学大学院医学研究科内科系(精神医学)卒業
1997 千葉大学医学部附属病院精神科神経科 助手
1997 プリンストン大学(米国)分子生物学科 客員研究員
2001 千葉大学大学院医学研究院精神医学 助手
2003 千葉大学大学院医学研究院精神医学 講師
2005 千葉大学大学院医学研究院精神医学 助教授
2006 千葉大学大学院医学研究院神経情報統合生理学 教授
著書(分担執筆)、「臨床精神薬理ハンドブック」(樋口輝彦・小山司・神庭重信編:医学書院)、「パニック障害セミナー2004」(越野好文・貝谷久宣編、日本評論社):訳書(分担翻訳) 「認知行動療法の科学と実践」(Clark DM&Fairburn CG 編、伊豫雅臣 監訳、星和書店)
学会活動など、 日本脳科学会評議員、日本精神神経学会会員、日本生物学的精神医学会会員、日本神経精神薬理学会会員、Society for Neuroscience Meeting会員
ワークショップ概要
- 「パニック障害の集団認知行動療法」
- パニック障害は、認知行動療法を適応する上で、最もやりやすい疾患といえるでしょう。心理教育、認知の歪みとその修正、呼吸再訓練、身体内部感覚刺激に対する曝露、広場恐怖刺激に対する曝露(想像及び現実)等の要素を組み合わせた、パニック障害の治療パッケージと集団療法への応用について、講義形式で提示します。また、強迫性障害の曝露反応妨害法と比較して、さらに深い理解を目指します。
- 推薦文献、参考文献:
- Barlow DH, Gorman JM, Shear MK, Woods SW. Cognitive-behavioral
therapy, imipramine, or their combination for panic disorder: A randomized controlled
trial. JAMA. 2000 May 17;283(19):2529-36.
清水栄司, 小林圭介, 三森真実, 伊豫雅臣 (2004)パニック障害の認知行動療法とその有効性. パニック障害セミナー2004. 越野好文・貝谷久宣編、日本評論社. 東京.53-63.
小林圭介、清水栄司、三森真実、伊豫雅臣、(2005) 認知行動療法の実際「パニック障害」. こころの科学121、62-68.
- 対象
- 初級、臨床経験の必要なし
- 定員
- 50名