第5回ワークショップ
期日: | 2007年7月22日 (日) |
会場: | 東京大学医学部教育研究棟 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html 医学部教育研究棟への行き方:こちらをご覧ください。 |
多数のお申込をいただきまして誠に有難うございました。
事前登録は7/20(金)14時をもって終了させていただきました。
下記の講座につきましては当日も受付致しますので、直接会場へお越し下さい。
受付時間は第1時限のみ10:00より、第2、3時限は開始30分前より各会場前で行います。
<当日受付可能な講座>
2 10:30-12:00 中村敬 森田療法と認知行動療法(講義形式)
4 13:00-14:30 安藤 治 認知行動療法における瞑想の意義(講義形式)
6 15:00-16:30 樋口 輝彦 心理士に贈る“うつ病の診断と治療”のメッセージ(講義形式)
時限 | 第1会場 | 第2会場 | ||
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番号 | 講師 | 番号 | 講師 | |
第1時限 | 1 | 池淵恵美 | 2 | 中村 敬 |
第2時限 | 3 | 大野 裕 | 4 | 安藤 治 |
第3時限 | 5 | 遊佐安一郎 | 6 | 樋口輝彦 |
番号 | 時間 | 形式 | 講師 | 講義タイトル |
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1 | 10:00-12:30 | 講義 ワークショップ |
池淵 恵美 | 統合失調症の認知行動療法の実際 |
2 | 10:30-12:00 | 講義 | 中村 敬 | 森田療法と認知行動療法 |
3 | 13:00-14:30 | 講義 | 大野 裕 | うつ病の認知療法概論 |
4 | 13:00-14:30 | 講義 | 安藤 治 | 認知行動療法における瞑想の意義 |
5 | 15:00-18:00 | ワークショップ | 遊佐 安一郎 | 認知行動療法のための面接技法の基礎 |
6 | 15:00-16:30 | 講義 | 樋口 輝彦 | 心理士に贈る”うつ病の診断と治療”のメッセージ |
開始時間と終了時間がそれぞれ異なっております。ご注意ください。
- 受講できるのは、原則として、医師、臨床心理士、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、理学療法士、薬剤師、教員免許、学校心理士、産業カウンセラーの資格を持つ方か、心理学系の学部を卒業された方、心理系の大学院に在学中か修了された方です。(ご要望に応えて、受講資格を拡大いたしました)
- 受講料は1科目ごとに1万円です。
- 1科目の受講生の上限は50名とします。先着順に受け付け、定員に達した場合は〆切とさせていただきます。
- 参加された方には、1科目ごとに、研修証明書を発行いたします。
- 計8科目履修した方には「研修受講証明書(初級)」を発行いたします。
計16科目履修した方には「研修受講証明書(中級)」を発行いたします。
計24科目履修した方には「研修受講証明書(上級)」を発行いたします。
講師略歴
池淵恵美
帝京大学医学部教授
1978年 東京大学医学部医学科卒業
同年より東大病院精神科勤務
1992年 帝京大学医学部精神科勤務
2005年 同上 教授に就任
所属学会:
精神神経学会、精神障害リハビリテーション学会、行動療法学会、認知療法学会、社会精神医学会、SST普及協会、家族教室・心理教育ネットワーク
主な著書・訳書:
「統合失調症根のアプローチ」星和書店、2006
「精神科デイケア実践ガイド」金剛出版、2006(共著)など
ワークショップ概要
- 「統合失調症の認知行動療法の実際」
- はじめに統合失調症の認知行動療法について、概説する。統合失調症は多様な認知・行動の障害を示し、社会生活に深刻な影響をもたらす。その改善にあたっては、薬物療法と共に、さまざまな心理社会的治療を、個別のプログラムで柔軟に行うことが必要になる。そうした包括的な治療の中で、認知行動療法をどのように応用していくのか、具体例を交えて分かりやすく紹介したい。その後に、参加者の協力を得て、実際の治療の様子をシミュレーショングループで再現し、実践的な介入のあり方を体験していただく。
- 定員
- 50名
中村敬
東京慈恵会医科大学精神医学講座准教授
同大 森田療法センター長
1955年 東京生まれ
1982年 東京慈恵会医科大学卒業
1986年 同 大学院修了
1991-2年 ブリティッシュ・コロンビア大学カウンセリング心理学科 客員助教授
1994年 東京慈恵会医科大学精神医学講座講師
1995年~ 東京慈恵会医大附属第三病院精神神経科診療部長
2002年~ 精神医学講座准教授
2007年4月~ 東京慈恵会医大附属第三病院副院長
2007年5月~ 東京慈恵会医科大学森田療法センター開設に伴いセンター長
専門領域:森田療法、不安障害・うつ病の臨床
所属学会:
日本森田療法学会常任理事、多文化間精神医学会、日本サイコセラピー学会各理事
日本精神病理・精神療法学会、日本心身医学会、日本うつ病学会、内観医学会 各評議員 など
主な著書・訳書:
森田療法で読むうつ (北西憲二との共編著) 白揚社、東京 2005
森田療法で読む社会不安障害とひきこもり(北西憲二との共編著) 白揚社、東京 2007
新時代の森田療法 (慈恵医大森田療法センター編) 白揚社、東京 2007
心理療法プリマーズ 森田療法 (北西憲二との共編著) ミネルヴァ書房, 京都, 2005など
一般向けの著書
「うつ」はがんばらないで治す マガジンハウス, 東京, 2001 など
ワークショップ概要
- 「森田療法と認知行動療法」
- 森田療法は我が国で生まれた不安障害に対する精神療法である。森田療法とCBTにはいくつかの共通点がある反面、認知の修正の仕方、行動の方向づけ、治療目標などには明らかな相違も存在する。ところでSegal らの"マインドフルネスに基づく認知療法(MBCT)" は、従来のCBTに比べて森田療法の観点に近づいたものである。そこで今回の講義では、森田療法、MBCT、従来のCBTを比較検討し、それぞれの療法の特徴を浮き彫りにしたい。
- 推薦文献、参考文献:
- 中村 敬. 社会不安障害をどう治療するか. 北西憲二, 中村 敬編, 森田療法で読む社会不安障害とひきこもり. 白揚社, 東京,
2007.
Segal ZV, Williams JG, Teasdale JD. Mindfulness-Based Cognitive Therapy for Depression. Guilford Publications, Inc. New York , 2002.
- 定員
- 50名
大野 裕
慶應義塾大学 保健管理センター教授
1978年 慶應義塾大学医学部卒業、同年慶應義塾大学医学部精神神経科教室
1985~1988年 コーネル大学医学部visiting fellow
1988年 ペンシルベニア大学clinical visit
1989年 慶應義塾大学医学部精神神経科専任講師
2002年 慶應義塾大学 保健管理センター教授(医学部 兼任教授;精神神経科学教授、衛生学・公衆衛生学教室)
所属学会役員:
日本認知療法学会理事長、日本ストレス学会副理事長、日本心身医学会理事、日本精神神経学会評議員、アメリカ精神医学会distinguished fellow(最優秀フェロー)
主な著書・訳書:
「心が晴れるノート:うつと不安の認知療法自習帳」(創元社)、「「うつ」を治す」(PHP新書)
「エキスパートコンセンサスガイドラインシリーズ」、「DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアル」(共訳:医学書院)他
ライト、他(大野裕訳)『認知行動療法トレーニングブック』(医学書院)
ワークショップ概要
- 「うつ病の認知療法概論」
- 推薦文献、参考文献:
- 大野裕『こころが晴れるノート』(創元社)
ライト、他(大野裕訳)『認知行動療法トレーニングブック』(医学書院)
- 定員
- 50名
安藤治
花園大学教授(社会福祉学部・臨床心理学科)。精神科医(医学博士)。東京医科大学精神神経科講師、カリフォルニア大学アーヴァイン校客員准教授(精神医学/人間行動学教室)等を経て現職。
所属学会:
日本精神神経学会(会員)、日本芸術療法学会(評議員)、日本心身医学会(会員)、日本心理臨床学会(会員)、日本福祉心理学会(理事)、日本トランスパーソナル心理学/精神医学会(理事)、人体科学会(理事)など。
主な著書・訳書:
『心理療法としての仏教』(単著・法藏館)、『スピリチュアリティの心理学』(共編著・せせらぎ出版)、『瞑想の精神医学』(単著・春秋社)、『ZEN心理療法』(単著・駿河台出版社)、『福祉心理学のこころみ』(単著・ミネルヴァ書房)、
『ユング心理学と現代の危機』(共著・河出書房新社)、『俳句・連句療法』(共著・創元社)、『トランスパーソナル学1』(編著・雲母書房)ほか。
訳書に『シャーマニズムの精神人類学(ウォルシュ)』(春秋社)、『魂の危機を超えて(グロフ)』(春秋社)、『自我と力動的基盤(ウォシュバーン)』(雲母書房)、『瞑想とユング心理学(オダージンク)』(創元社)、『テキスト/
トランスパーソナル心理学・精神医学(スコットンほか編)』(日本評論社)(いずれも共訳)ほか。
ワークショップ概要
- 「認知行動療法における瞑想の意義」
- 欧米諸国では、近年になり、公的医療機関でも瞑想を積極的に心理療法として応用する様子が見られ、認知行動療法の分野からも高い関心が寄せられています。今回のワークショップでは、このように(宗教的枠組みから切り離されて)利用されつつある瞑想実践の意義に焦点を当て、現代の心理学的立場からの理解に基づいて話をさせていただく予定です。できれば、参考書欄に挙げた書物に事前に眼を通していただけたら幸いです。
- 推薦文献、参考文献:
- 『ZEN心理療法』(駿河台出版社)『心理療法としての仏教』(法蔵館)『瞑想の精神医学』(春秋社)
- 定員
- 50名
遊佐 安一郎
長谷川病院クリニカル・コーディネーター兼リハビリテーション部長、東京大学客員教授、国際基督教大学非常勤講師
1947年 福島県生まれ
1970年 上智大学英語学科卒業。国際基督教大学院教育心理学科に一時在籍後、ニューヨーク州立大学オールバニー校留学。
1977年 教育学博士号取得、Syracuse Developmental Center, Pilgrim Psychiatric Center, Kings
Park Psychiatric Center等でPsychologistとして勤務
1990年 South Beach Psychiatric CenterでChief of Service として精神科病院での臨床管理に従事
1996年より長谷川病院クリ二カル・コーディネーター兼リハビリテーション部長
2003年より国際基督教大学非常勤講師
2005年より東京大学客員教授
著訳書:「援助技法の実際 精神科リハビリテーション」(星和書店)、「家族療法入門」(星和書店)、「認知療法入門」(星和書店)、「境界性人格障害=BPD 実践ワークブック」(星和書店)、「別れからの再出発 見捨てられ傷ついた心をいやす5つのステップ」(星和書店)、「家族のための精神分裂病入門」(星和書店)他
所属学会役員:日本認知療法学会幹事、日本家族研究家族療法学会評議員、心理教育・家族教室ネットワーク運営委員、日本家族カウンセリング協会顧問、日本精神神経学会・日本精神障害者リハビリテーション学会・American Psychological Association会員
ワークショップ概要
- 「認知行動療法のための面接技法の基礎」
- 認知行動療法を実践する前提としての面接技法の基礎を扱う。面接技法の教育研修システムであるクララ・ヒルの「ヘルピング・スキル」を紹介する。「ヘルピング・スキル」と認知行動療法の理論的枠組みの関連性について解説し、認知行動療法での面接の練習の方法を紹介する。ビデオの活用、ロールプレイなどを通して、面接技法の学習法を紹介する。(この3時間のみのワークショップを受けることで面接技法をマスターすることはできません。面接技法の学習の仕方を紹介します。)
- 推薦文献、参考文献:
- 「認知療法実践ガイド・基礎から応用まで」星和書店、2004年 ジュディス・ベック著(伊藤絵美等訳)
「認知療法入門」星和書店、1989年 アーサー・フリーマン著(遊佐安一郎監訳)
「ヘルピングの心理学」講談社新書 ロバート・カーカフ著(国分 康孝訳)
「認知療法・認知行動療法カウンセリング:CBTカウンセリング初級ワークショップ」星和書店、2005年 伊藤絵美著
「認知療法実践ガイド:基礎から応用まで」星和書店、ジュディス・ベック著(伊藤絵美等訳)
Helping Skills: Facilitating Exploration, Insight, and Action (2nd Ed), American Psychological Press, 2004、Clara Hill著
- 対象
- 初級(臨床経験のない、または少ない方で認知行動療法に興味のある方。臨床経験はあるが、認知行動療法の実践に自信のない方が対象)または中―上級で面接技法を教えることに興味のある方。
- 定員
- 50名