Virtual Reality Exposure Therapy
ヴァーチャルリアリティー暴露療法
ヴァーチャルリアリティー暴露療法では,まずクライアントさんは特殊なヘッドマスクを着用します.そしてコンピューターによって映し出されるクライアントさん自信が苦手とする恐怖場面を,架空の世界によって体験していく中で,不安にさらされ,徐々にその不安が軽減されていくことを学習します.
当クリニックでは,以下の不安障害の治療にバーチャルリアリティー暴露療法を行っております.
特定恐怖症(飛行機恐怖,雷恐怖,高所恐怖のような症状)
社会恐怖(スピーチ恐怖を含む)
パニック障害(乗り物恐怖)
(※強迫性障害:今後展開する予定)
例えば,パニック障害患者のクライアントさんが抱える問題の一つに「飛行機が怖くて乗れない」という問題や,特定の恐怖症の一つに飛行恐怖があります.
機内にとどまらなくてはならない,また飛行自体に対する強い不安感や恐怖心のため,飛行機に乗る行為が阻害されている飛行機恐怖です.クライアントさんはコンピューターによって映し出された架空の飛行場面で,あたかも実際の飛行機に乗っているかのような景色,音,振動などを体験します.
エンジンが掛かっていない状態で機内のシートに座っている
エンジンが掛かっている状態で機内のシートに座っている
離 陸
好天候での飛行
悪天候での飛行
着 陸
景色,音,振動をともなうこのような場面を繰り返し練習していくことで,不安感,恐怖感が低減していくことを学習し,飛行機恐怖を克服していきます.
バーチャルリアリティー暴露療法は10回前後のセッションで構成されていますが,患者さんと心理士の相談のもとセッション回数を決定していきます.
コンピューター画面の映像がヘルメットの中で見えています
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