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双極性障害を知ろう3(ケセラセラvol.100 坂元薫)

医療法人和楽会 赤坂クリニック 院長 坂元 薫

米国では2000年までは双極性障害は「顧みられてこなかった疾患」とも言われていたのですが、その後急速に関心が高まることとなりました。日本ではそれに遅れること7、8年してからにわかに注目されるようになりました。前回は双極性障害の治療についてお話ししました。今回は双極性障害の再発予防に焦点を当てて一緒に考えて行きたいと思います。

双極性障害の再発予防

●再発予防の心がけ
双極性障害は再発することの多い病気です。治療により改善し、症状が見られなくなった寛解期となっても、再発予防のために治療を続ける必要があります。再発予防の治療は、月に1~2度、外来を受診し、処方された薬を飲むだけです。それ以外は普通に生活できます。
定期的な受診や服薬のほかに患者さんは、「うつ状態や躁状態の兆候がでていないか」「日々の生活でストレスになっていることはないか」など、自分の状態に注意を払うことを心がけてください。重要なことは、毎日の起床時間や就寝時間、食事の時間、家事や仕事の時間などをなるべく一定に保ち、きちんとした生活リズムを維持することです。こうした生活リズムが1週間で2・8時間以上ずれると有意に再発の危険性が高まるという研究報告もあります。
再発予防のためにも治療継続は重要なのですが、治療中断が一番生じやすいのは、軽躁状態のときです。好調で快適な日が続くため、もう完全に治ったと思って治療が中断されがちですが、それが後のうつ状態や躁状態の再発につながってしまいます。好調で治ったと思っても、実はそれは軽躁状態のことが少なくありません。自己判断で治療を中断しないことが何よりも大切です。

■家族と周囲の人の対応
●病気を正しく理解すること、冷静であること
周囲の方、とりわけ家族の方が病気を正しく理解し、冷静に対処することは、治療を進める上で、とても重要です。治療の中心は服薬ですが、それだけですむわけではありません。周囲の方の対応次第で、症状はよくも悪くもなります。
双極性障害は、本人の甘えや気分の持ちようなどではなく脳の病気です。うつ状態のときに励ましても、また躁状態のときに傲慢な態度を批判しても、症状はよくなるどころか、むしろ悪化することさえあります。励ましや批判をしたくなる背景には、相手が「病気だ」と認めたくない気持ちがあるのではないでしょうか。いずれにしても、病気の正しい理解とはいえません。ただし、理解とは、患者さんへの過度の同情やかかわりでないことも付け加えておきます。うつ状態のときに一緒になって落ち込んだり、躁状態のときに問題行動に我慢して付き合い続けたりしても、患者さんはよくなりません。

何度も述べてきましたが、双極性障害は再発することの多い病気です。再発予防の治療は、患者さんにもよりますが、多くは長期にわたります。薬は基本的に毎日飲みます。大変なことです。服薬の意義に疑問を感じて中断してしまい、そのことが再発を招くことも少なくありません。また、周囲からは、「また薬ばかり飲んで…、薬に頼ってはだめ」などと批判されることもあります。そうしたことで服薬中断、再発に至ってしまうこともあります。患者さんだけでなく周囲の方は、服薬の意義をきちんと理解し、双極性障害に罹患した葛藤を抱えながら再発予防に取り組む患者さんの気持ちも理解してください。(表1)

日本うつ病学会双極性障害委員会では、双極性障害の患者さんならびにそのご家族を対象とした「双極性障害(躁うつ病)を正しく理解していただくための解説書『双極性障害(躁うつ病)とつきあうために』」を作成しており、同学会のホームページ(下記)から無料でダウンロードできます。これは、双極性障害にかかわる方、そしてもちろん患者さんご本人、そしてご家族にとっても必読の書だと思います。是非ご一読をお勧めします。
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/soukyoku.html#s01

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