理事長ご挨拶
医療法人 和楽会 理事長
貝谷 久宣
"私たちは、患者さんの悩みと苦悩を一刻も早くとることをモットーとし、患者さんとご家族に病気を理解してもらい、納得した治療とサポートを行います。"
私は痛みをとることが医療の本質であると思っている。
それは身体の痛みであれ、こころの痛みであれ同じである。この痛みをとるために、できるだけ多くの、そして正確な科学的な知識を動員し、患者に相対する必要があると思われる。
このためには、日進月歩の医学を常に勉強し新しい知見を得なければならない。
しかし、医学的知識をたくさん持っておれば立派な医療が行えるかと問われれば、否と言わなければならない。それは、医療は常にヒュマニティーに裏打ちされて実践されるものであると考えるからである。
神経精神医学の診療でもヒュマニティーと科学が基本的要件であることは例外ではない。
しかし、神経精神医学の進歩は他の医学の領域に比べたいへん遅れていた。科学的にはわからないことばかりで、経験と推定だけの医療だった。だから、今でも古いタイプの神経精神科医は直感で診断し、時期がこなければ治らないと諦観し、積極的な治療的干渉に手をこまねいていることがある。
しかし、この20年の間に脳の科学が発達し、いろいろなことが少しずつわかり始めてきた。とりわけ、脳の化学的神経伝達物質の働きと精神の機能障害の関係が少しずつ明らかにされてきた。
そして、精神障害の薬が次々と新しく開発されている。神経精神科医も昔のようにのんびりとしておられない時代にさしかかった。
経歴
- 1943年 名古屋生まれ
- 愛知県立明和高等学校、名古屋市立大学を卒業後、岐阜大学医学部神経精神医学教室に所属し、恩師難波益之教授の指導の下に神経病理学、生物学的精神医学の研究に従事。1972年より2年間、ミュンヘン・マックスプランク精神医学研究所に留学。帰国後講師、助教授を歴任。1991年より2年間自衛隊中央病院神経科部長を務め1993年2月開院。
- 著書「不安・恐怖症、パニック障害の克服」講談社、1996年。
- 共著「不安症の時代」日本評論社、1997年。
- 著書「脳内不安物質」講談社、1997年。
- NHK「ためしてガッテン」、NHK BS「美と健康の新常識」などに出演。
その他、民放テレビにも多数出演している。
和楽会ライブラリー
医療法人和楽会 貝谷久宣 理事長 講演依頼の受付
「不安症全般」、「パニック症」、「社交不安症(対人恐怖)」、「臨床精神薬理学」、「向精神薬の用い方」、「薬いらずのメンタルヘルス」、「マインドフルネス」、「子どもの不安症」、「学生の不安症」をテーマとする講演をお引き受けいたします。
講演依頼フォームにご記入の上ご送信ください。
※公的機関であればボランティアでお引き受けいたします。ただし、会場は都内で、聴衆が100人以上であることが条件です。
著書紹介
著書一覧はこちら和楽会クリニックの沿革
-
「神経科・心療内科・神経内科 なごやメンタルクリニック」(名古屋市中村区)を、現和楽会理事長 貝谷久宣が開業。
-
不安・抑うつ障害の最先端の研究と患者の啓蒙活動を行うべく志をもった同志と「特定非営利活動法人NPO不安・抑うつ臨床研究会」(代表 貝谷久宣)を立ち上げると同時に「心療内科・神経科 赤坂クリニック」(東京都港区)を開業。
-
「医療法人和楽会」となる。
-
山田和夫院長を迎え「横浜クリニック」(横浜市西区)を開業。
-
「東京サイバークリニック」を赤坂クリニック内に開設。
バーチャルリアリティとバイオフィードバック装置を用いた日本初の治療方法を取り入れる。
-
「鎌倉山クリニック 安心堂」(神奈川県鎌倉市)を開業。
-
心療内科・神経科 赤坂クリニック内に「ホリスティックルーム」を開院し、ホリスティック医療を治療に取り入れる。
-
ホリスティックルーム休止。
-
東京マインドフルネスセンター 開業
-
鎌倉山クリニック安心堂 閉院
-
なごやメンタルクリニック 閉院