落ち着きのないお子さん
5歳未満のお子さんでは、好奇心が旺盛で、積極性があり、行動力があるお子さんでは、「牛若丸 さながらに、ここと思えば、またあちらと動き回り。大変落ち着きがないようにも見えます。年齢れによっては それが当たり前なのです。
時には、環境要因が加味している場合もあります。
お子さん自身の持つエネルギーがとても高い注意欠陥多動性障害(ADHD)という発達障害のお子さんもおられます。
ADHDがあると、ご本人は集中したくても、時々うわの空になってしまったり、落ち着かなくて、じっとしていられない事もあります。そう常に体のどこかを動かしていなければいられなくなるのです。
また、気が付くと じっくり考えないで 動いてしまう事もあります。ブランコに乗る順番、面白そうなおもちゃを使う順番など、順番を待たなければならないという事がわかっていても、まてなかったりします。
また、一分間もじっと座っていられないこともあります。教室で座っていたり、先生の話に集中して居たりすることがとても難しいのです。
かかわり方のコツ
集中できないときには、そっと肩に手を置いて話しかけてもらうとか、家の中では周りに本人の目に留まるものをなるべく目に入らないようにシーツでカバーしておくとか、教室では先生から近い席にしてもらうとか、窓の外が見えない席にしてもらう事も改善策です。
大切なことは、当たり前のことが当たり前にできた時に褒める!!!
頭ごなしに叱らない!!!などが大切です。
ある意味では体質的なものですが、最近はとても良く効くお薬もあって、やる気が出たり、我慢できるようになったりします。
周囲とのコミニケーションがとりにくい 自閉症スペクトラムお子さんもおられます。
ご本人の感覚がとても敏感過ぎることが多いです。
文責 小児神経科医 大澤真木子
赤坂クリニックにおいては、小児神経科医がお子さんの個性とお困りごとについて、じっくりとお話を伺い、対応について適切なアドバイスをさせていただきます。
子育て中に「私がうまく関われないせいで…」「親として失格だ」などと思い悩んでいる方は、ぜひ専門医に話をしてみてください。