OHANAについて
この度、赤坂クリニックに、女性メンタルヘルス外来 OHANAを開設いたしました。日本は出産に関する安全性は世界一と言えますが、一方で「周産期のメンタルヘルス」はまだまだ注視されていないのが現状です。
お子さんの将来の精神状態にも関わる“脳”の形成は、胎児期からすでに始まっています。また産後もお母さんが赤ちゃんを十分にケアすることで、お子さんの発達に良い影響が生じるので、お母さんが妊娠中~子育てを通して心の健康を保つことはとても大切です。
しかし周産期は、ホルモン変動や心理的なストレス、また通院や内服の中断が多いため、精神的不調が生じるリスクが高いのです。不調が生じないように予防していくこと、不調が生じた際に十分なケアを受けることが、最も大切です。
OHANAはハワイ語で「家族」を意味します。私たちスタッフは、心の健康の専門家であると同時に、次世代の幸福を願う子育て世代の当事者です。家族のwell-beingを目指し、今できることを一緒に始めていきましょう。
精神科
女性医師による、妊娠・出産とそれにまつわる薬物療法などの相談を受け付けています。
診療時間
火曜 10時〜13時,15時〜19時
担当医師
南 房香
診療時間
木曜 10時〜12時30分
担当医師
桑原 和江
小児神経科
お子さんの発達に関する悩みや、子育ての悩みなどについて丁寧に伺います。
診療時間
水曜10時~13時、15時~18時
担当医師
大澤 眞木子
医師の都合により、診療時間が異なります。
詳細につきましては、予約時にご確認ください。
こんなことでお困りではないですか?
私たちは専門家であると同時に、家族のwell-beingを推進したいとの思いを持つ、子育て世代の当事者でもあります。各職種で連携し参加者やその家族の皆さんのwell-beingを多方面から支援いたします。
妊娠を望む方へ
- 服薬中だけど妊娠できる?
- 精神的に不安定で、妊娠・出産できるか心配
妊娠・出産に伴う不調
- 妊娠中・産後のうつ・不安
- 妊娠中、授乳中のお薬はどうすればいいの?
- (妊娠を希望、妊娠中、授乳中で)薬以外の治療を受けたい…
お子さんの発達について
育児への不安
職場・家族トラブル
治療方針・めざすもの
お母さんが心の健康を保ちながら妊娠・出産・育児にかかわることは、お子さんの将来の心の健康にもたくさんの良い影響を及ぼします。OHANAでは妊娠前~子育てまで連続して支援し、家族のwell-beingをめざし、産婦人科や地域の支援者とも積極的に連携を図ります。
女性医師による丁寧な診察
男性医師に話しにくい悩みも気軽にご相談いただけます。まずはよく話を聞いて個人に合わせた治療を提案させていただきます。(曜日によっては男性医師が担当します。また、現在通院中の方の主治医変更は必要ありません。)
薬の見直し・減薬
これから妊娠を考えている方は、一度薬の見直しを行い、できる限り減薬を目指しましょう。また内服しながら妊娠や授乳を選択する方もいます。その場合、ご本人・ご家族が分かりやすいように説明いたします。
薬を使わない治療
妊娠中の方向け、産後の方向けの集団療法を行っております。周産期は孤独になりやすく孤独はうつや不安のリスク因子です。一人で抱え込まず他のママと一緒に子育ての準備をしましょう。またこれとは別に、マインドフルネス(瞑想・ヨガ)の集団プログラムや、個人の認知行動療法(CBT)も行っております。診察では森田療法や家族療法も取り入れております。他に、東洋医学・鍼灸も行っております。
お子さんの発達等についてのご相談
小児神経科医が、お子さん個性とお困りごとについて、じっくりお話を伺い、対応について適切なアドバイスをさせていただきます。
子育て中に「私がうまく関われないせいで…」「親として失格だ」などと思い悩んでいる方は、ぜひ専門医に話をしてみて下さい。
受診方法
- まずは電話にて医師の診察を予約して下さい。他院に通院中の方は紹介状をご持参下さい。
- 赤坂クリニックに通院中の方は、主治医にOHANAのプログラム参加についてご相談下さい。主治医変更は必要ありません。
- 他院の通院を継続したい場合、主治医に相談の上、当院に初診予約をして下さい。集団療法(産前/産後プログラム、マインドフルネス)は保険診療で参加可能です。