不安への対処方法 ~「考え」と「行動」~
たくさんの方々が不安な気持ちを抱えながら過ごす時間が増えていると思います。今の社会情勢では、不安を感じることは自然なことです。しかしながら、不安が過度に強くなってしまい心の健康のバランスが崩れてしまっている方もいるかも知れません。
今回は、そのような不安に対する「認知(考え)」と「行動」に焦点を当てた対処方法についてご紹介します。
◎認知(考え)
不安が強くなるのは「未来についての不確かなことに対する恐怖や苦痛」が原因です。つまり、実際は起きていないことについて「悪いことが起きるだろう」とネガティブな思考に支配されてしまうことが、不安を強めてしまっているのです。
こんなときには、「実際に起きていること(現実)」と「自分が想像していること(思考)」の2つを分けてみましょう。そして、「悪い方向に想像しすぎている部分はないか」、「その想像が現実になる可能性はどれくらいあるか?」「現実的な対策はどんなことがあるか?」と冷静に現実的に考えてみてみましょう。このように考えることが出来るようになると、不必要な心配を減らすことが出来るかも知れません。
◎行動
不安が強まっているときには、知らず知らずのうちに自分で不安を高める行動を取ってしまっていることがあります。例えば、「心配なことについて一日中、テレビやネットで情報収集をする」ことなどが挙げられます。不安を和らげるために行なっている行動だと思いますが、これでは不安な気持ちで過ごす時間を増やしてしまい、逆効果になってしまいます。
こういうときには、情報収集のための時間は区切り(例:朝と夜のニュースだけ観る)、空いた時間で軽い運動や、読書や料理など、別の活動を取り入れると気分転換にもなって良いと思います。
今の生活で、皆様の不安が少しでも軽くなることを願っています。