身体をほぐして不安を癒そう ~リラクセーションのやりかた~
ここ数日、きっと不安な日々が続いていることと思います。先の見通しが持てない、目に見えない恐怖があるようなこの状況では、誰もが不安になってしまうものです。そして気持ちがいつもより不安定になると、身体も“不安から身を守るぞモード”になって、緊張した状態になります。そのモード自体は悪いものではありませんが、ずっとそのモードでいると、身体はお休みすることができません。そうすると、頭痛や肩こり、全身の倦怠感などといった、色んな身体の不調があらわれてきます。お心当たりがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな“不安から身を守るぞモード”の身体の緊張をほぐしてあげることで、心の緊張もほぐしていく「リラクセーション」のやり方をお伝えします。
*呼吸法*
鼻から4秒かけて息を吸って、口から6秒かけてゆっくり吐き出します。息を吸う時間よりも、吐く時間を長くとってあげるとよいでしょう。また、息を吸うときはお腹を膨らませ、吐き出すときにお腹をちぢめます。腹式呼吸にしてあげることを意識します。座っている態勢ではやりづらい、という方は、はじめは寝転がってやってみるとやりやすいかもしれません。
*筋弛緩法(漸進性弛緩法)*
この方法は、身体のいろんな部位を使って行うことができますが、今回は肩で行う方法をお伝えします。椅子やベッドのふちなど、座って行いましょう。
両腕をまっすぐおろし、てのひらを身体の方へむけます。そして両肩を10秒、ぐーっと力を入れてもちあげます。筋肉の緊張を感じてください。10秒経ったら、すとんと肩の力をおろします。じわ~っと筋肉の緊張が抜けていくのを、15秒~20秒感じてみましょう。
今回ご紹介した呼吸法、筋弛緩法は、どちらか一方、1日3回を目安に、毎日行うとより効果的です。継続することで、身体にリラックスを貯金していくことができます。ご自分に合った方を選んで、ぜひ実践してみてくださいね。
日々、不安を感じる方も多いと思いますが、少しでもリラックスした時間を過ごせますように、お力になれたらと思います。