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ストレスモデル(ケセラセラvol.108)

横浜クリニック 院長 境洋二郎

前院長の樋山先生が退職され、横浜クリニックの院長に就任することとなりました、どうぞよろしくお願い致します。
前半に、ストレス要因と反応について、後半では、私自身の思い出に残る旅の写真とエピソードを紹介したいと思います。

ストレッサーとストレス反応
精神科や心療内科を受診される方では、ストレス関連疾患を抱えている方が多くいらっしゃいます。
一般に使われているストレスという言葉は、Cannonが1914年に、物理学における「ひずみ」を生理学領域に導入しました。犬に襲われた猫の心拍亢進、血圧上昇、血糖増加などの急性のストレス反応を“闘争か逃避か(fight or flight)”で表される交感神経の亢進によるメカニズムで説明しました。
Selyeは、Cannonの考えを発展させ、「ストレス」を「様々な外的刺激(ストレッサー)によって生じる生体内の歪み(ストレス反応)の総称」として身体全体の臓器反応として捉え、今日使われる「ストレス」概念を明確にしました。
Selyeは感染や外傷などに限らず、痛みや神経刺激といった多種多様なストレス刺激下で、それが長く続くと「副腎腫大」「胸腺萎縮」「出血性胃潰瘍」という三徴候が現れ、経時的に“警告反応期-抵抗期-疲弊期”という経過をたどる、共通の生体内変化(汎適応症候群)を明らかにしました。

日常でストレスとして使われる言葉は、多くの場合、様々な外的刺激であるストレッサーのことを指しています。我々の生活の中では、職場・学校、家庭・個人、環境・社会における、立場役割、人間関係、仕事や学業の量や難しさ、病気、経済的問題、戦争などの社会情勢、公害問題、特に最近では感染症のパンデミックもストレッサーになっています。また、ストレッサーは、ライフイベントという急性の大きなストレス(家族の死、失業、事故、結婚・離婚など)と、日常の慢性的な些細なストレス(多忙な仕事、家庭内不和、近隣の騒音など)があります。
ストレッサーにより、生体が起こすストレス反応としては、心理的反応・身体的反応・行動的反応に分かれます。心理的反応としては、憂うつ、不安、怒り、焦りなど、身体反応としては、頭痛、動悸、息苦しさ、腹痛、下痢、血圧上昇、発汗などあり、特に身体疾患に心理社会的要因がその発症や経過に関係しているものを心身症と言います。行動的反応としては、過食、飲酒、買い物、暴力、回避などがあります。ストレッサーは、すべてが悪いものでなく、適度なストレッサーが掛かることで、わくわくして前向きな気持ちになったり、仕事や勉強がはかどったりすることもあります。
また、同じストレッサーが掛かっても、すべての方で同じストレス反応が生じるわけでなく、それぞれの方の生来の特性、年齢、これまでの生活体験、認知行動様式、対処力などにより変わってきます。辛い反応を和らげる要因としては、家族、友人、上司・同僚などからのサポート、仕事においてはやりがい・達成感など職務満足感などがあります。
全ての疾患がストレスにより起きるものではないですが、現状を把握・整理して、対応を考えることが役立ちます。業務負担軽減の相談をしたり、しばらくストレッサーから離れて休んだり、周りの人や医療や法律の専門家などに相談したり、社会的支援を受けたり、得意な道を選んだり、また、捉え方を柔軟にしてみたり、行動パターンを変えてみたり、気分転換やリラックスを取り入れたりなど役立つことがあります。

旅の写真
後半は、旅の写真です。

高校生まで九州で、生まれ育った私は、大学入学後、関東に住むようになり、大学1年のゴールディンウィークに茨城県の大洗水族館に行き、その傍の太平洋を見ながら、人生で最も遠い土地に来たと感じたのを覚えています。更にその年の夏休みに、医学準硬式野球部の大会で北海道に行き、大会終了後、先輩の車に乗せてもらい、北海道内を旅行しました。北海道を横断し道東に進み、それまで地図や時刻表でしか知らなかった、旭川から網走方面に向かう中、頭の中で日本地図の北海道の右の方、この辺りにいるんだと実感しながら、オホーツク海にたどり着きました。写真は、サロマ湖辺りのオホーツク海です(30年程前で、フィルム写真のプリントを後にスキャンしたもの)。こんなところまで来ちゃったな、こんな遠くまで来れたなと感じ、その旅行が、その後自分で計画して実際に出かけるきっかけになったように思います。

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