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不安症の恐怖条件付け(ケセラセラvol.110)

横浜クリニック 院長 境洋二郎

不安症・恐怖症の恐怖条件付け
パニック症に伴うことが多い広場恐怖症や、社交不安症、各種恐怖症、PTSD(外傷後ストレス障害)などの不安症・恐怖症は、「恐怖条件付け」が大きく関わっており、その理解が治療や生活改善に役立ちます。恐怖条件付けとは、レスポンデント(古典的)学習の一つで、ある種の刺激に対し、意図しなくても身に付く、生体が応える形で生じる反応です。
突然の予期しないパニック発作を繰り返し経験することがパニック症の特徴ですが、何度も発作を経験するうちに、または非常に強い発作では1回ででも、その発作を起こした場面・状況(元は中性の条件刺激)とパニック発作の怖さ(無条件刺激)が組み合わされ、元々怖くなかった場面・状況に対して、恐怖反応を生じるようになります。
列車や飛行機などの乗り物、地下街や劇場、歯科医や美容院、列に並ぶなど物理的、精神的に拘束される場面で条件付けられ、広場恐怖となる場合が多く、実際にその場面で発作を経験したり、そこで発作が起きるのでないかと想像を繰り返す中で、条件付けが強まります。
また、発作の時に起こる身体反応(動悸、息苦しさ、吐き気、筋肉の硬直、ふらつき、熱感・冷感など)で条件付けられ、その身体感覚が生じると、恐怖反応が起きることもあります。

社交不安症では、学校や会社での発表などの際、上手くいかず、不安や焦り、恥ずかしい思いと共に、震えや動悸、口が回らないなど体の硬直など身体反応が生じた経験がきっかけに、それらの場面や身体感覚に条件付けられ、不安や恐怖が強くなったり、その場面を避けたりして、社会生活の支障になります。
レスポンデント学習で有名なのは「パブロフの犬の実験」です。
犬に単にメトロノームの音(条件刺激)を聞かせても、通常は唾液の分泌が盛んになることはないのですが、エサ(無条件刺激)を提示するとともにメトロノームの音を聞かせることを繰り返し行うと、その音を聞かせるだけでも唾液の分泌(条件反応)が盛んになります。
これは犬の意図的な行為でなく、エサと音が条件づけられた際に、音に対して意図せず起こる生体の反応です。
列車に対して広場恐怖を持つ例では、元々は列車が怖い訳ではないのですが、列車で辛いパニック発作を繰り返し経験することにより、列車という状況で意図せずパニック発作が起きるのでないかという予期不安(条件反応)が生じ、避けてしまうようになります。「予期しないパニック発作」と、「パニック発作の予期不安」が、不安・恐怖などの精神症状および動悸・息苦しさなどの身体症状とも症状的には同様で、区別困難なところに複雑さがありますが、パブロフの犬の実験での条件付けと同様に考えることが出来ます。

旅の写真3 大晦日早朝の境港
後半は、旅の写真です。

大学時代茨城県から福岡県内の実家に帰省する際、あちこちに寄り道をしていました。
大学1年生時の年末、JRの普通列車に1日乗り放題である「青春18きっぷ」を使い、関西の先輩宅にお邪魔した後、12月30日の夜、記憶が曖昧ですが大阪駅または三ノ宮駅から、山陽本線、伯備線、山陰本線を経由し出雲市行きの臨時快速「ふるさとライナー山陰」号に乗車しました。
直角のBOXシートを1人で使え、何とか眠り、翌早朝に米子駅で乗り換え、境港駅にたどり着きました。
特に目的があった訳ではなく、鳥取県の行ったことない土地ですが、名前が同じであることから、何か関係があるのでないか、母港のような所かと勝手に想像して訪れました。
当時、水木しげるロードのような観光名所はまだなく、駅から大晦日の早朝で人の少ない港の方を散策しました。ランプが沢山付いたイカ釣り漁船と思われる船などが停泊していたのと、港際に弁当屋が1軒開いていたことを覚えています。ゆっくりする暇もなく、普通列車で12時間程かかったと思いますが、帰省が大晦日夜遅くならないように、境線で米子駅に戻り、山陰本線を西にずっと進み、松江、出雲市、浜田、益田、萩、長門市、下関、そして関門トンネルを通り帰省したのでした。
縁やゆかりがあったのか分からないままの、大晦日早朝の境港でした。

 

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