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不安のない生活(20)クリニック開設20周年

医療法人和楽会 理事長 貝谷久宣

昨年12月8日都内のホテルで開院20周年の記念講演会が開催されました。この会には赤坂クリニック開院時にできたNPO不安・抑うつ臨床研究会のメンバーである久保木富房東京大学名誉教授(心療内科学)、樋口輝彦国立精神神経医療研究センター総長(精神医学)、竹内龍夫帝京大学名誉教授(精神医学)、野村忍早稲田大学教授(心療内科学)をはじめ筆者の若いころからの知人加藤進昌東京大学名誉教授(精神医学)や岡崎祐士前松沢病院長に主賓としてきていただきました。平成5年なごやメンタルクリニックの開院時には加藤進昌先生にも診療を手伝ってもらっていました。当時、パニック障害という病気が一般にはほとんど知られておらず、地元の中日新聞がその記事を掲載し全国から患者さんが集まりました。そして平成9年、パニック障害の診断がなされず毎日辛い思いで生きている多くの患者さんに適切な診断と治療を東京で提供する必要があると考え、開院したのが心療内科・神経科赤坂クリニックです。この様な経過で筆者はいつの間にかパニック障害の専門医となり、ラジオ・テレビの出演依頼に応え、新聞や雑誌の取材に数多く応じてきました。もちろん、専門誌の執筆も可能な限りしてきました。

クリニックの開院以来何と言っても特記すべきことは、なごやメンタルクリニックや赤坂クリニックで不安障害の研究がなされたことです。今まで大学の臨床研究では症例数がせいぜい二桁どまりでありましたが、これらのクリニックへ来れば三桁の症例を集めることも困難ではなく、多くの優秀な研究者が訪れるようになりました。これらの研究の中でも700例を超すパニック障害の遺伝子バンクは世界最大となり、米国メンタルヘルス研究所(NIMH)からの共同研究の申し入れもあったほどです。この貴重な資料を基にした論文が数編すでに国際誌に発表され、これにより医学博士が2名輩出しています。その他に東京大学心療内科の研究者を中心とするパニック障害のポジトロンエミッション脳画像研究も言及しておかなければならないでしょう。パニック障害の扁桃核の過活性が証明され、薬物を使用しない3か月の認知行動療法でその部を抑制する前頭前野の活性が増加したという画期的な研究結果が示されました。一方、三重大学の研究チームにより光トポグラフィーを使用しパニック障害や社交不安障害の脳の血流動態が調べられ重要なデーターが提出されています。これらの研究でも医学博士号が2本出されました。2つのクリニックではその他にも不安障害に関するいろいろな臨床研究がなされました。そしてさらに医学博士号1本、心理学修士号6本、心理学博士号2本が出されています。これらの研究論文のうち公刊されたものは医療法人和楽会のホームページで見ることが出来ます。

開院して20年たち筆者が夢見ていたパニック障害ワールドが少しずつ実現してきました。この間に不安障害学会も設立され今年2月には第6回学術総会が東京大学構内で開催される予定です。臨床医学における学問の進歩は治療の進歩に貢献しなければ意味がありません。そして設立時のモットー「一刻も早く苦しみを取り去る」をこれからも掲げ、“応病与薬・対機説法”の診療と研究を続けていく決意です。そして医療法人和楽会が日本の不安障害の診療・研究の中核の一つとしてこれからも前進していく所存であります。

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