SNS、どんな落とし穴がある?
SNSをどのように利用していますか。
SNSのおかげですぐに友達と連絡が取れたり、日々の出来事を書いてアップしたり、Webサイトの情報をシェアしたり…SNSにはプラス面がいくつもありますね。
しかし、危険も潜んでいます。
満たされない気持ち
SNSを見た後、どんな気持ちになりますか?SNSを見続けると気分が落ち込むという人が多くいます。
他の人の投稿を見て、自分と比べて「羨ましい」とか「自分の生活がつまらなく思えてしまう」かもしれません。皆はキラキラしているのに自分は…と感じるのです。
研究では、この「比較」は幸福度を下げる原因としてあげられています。
ハマる
ちょっとだけのつもりでSNSを見始めたのに何時間もたっていた、ということがありませんか?
消費者庁(2023)の「消費者意識基本調査」によると、10代後半、20代の1日のSNSの利用時間は「3時間以上」が約40%、「1時間以上」は70%近くでした。
SNSは夢中になるように作られています。閲覧時間が長くなるようデザインされ、広告収入が増える仕組みになっているのです。長時間使うことで、大事なことに使う時間が奪われたり、十分な休息が取れないかもしれません。
嫌われたくない
コミュニケーションに過剰に気を使い、疲れることがありますか?
SNSはリアルな人間関係より、比較的コントロールしやすくて楽なところがあります。実際よりも親しい友達のように思えることがあるかもしれません。
一方、研究によると、SNSを「欲求解消」(その日にあった悪い出来事を共有する、投稿して寂しさを紛らわす等)や「友人関係維持」(友人とのつながりを維持するために SNS を利用する等)は、ストレスが高くなるといわれています(岡本、2017)。
SNSデトックスしませんか?
ときどき、数日間あるいは1週間、SNSをやめてみましょう。または、SNSを見る時間を決めたり、減らしたりする工夫も大切です。
誰かと話している時はスマホを見ないようにするか、サイレントモードにしましょう。
SNSの落とし穴にはまらないよう、安全に楽しく利用したいですね。
参考文献
岡本卓也(2017).SNSストレス尺度の作成とSNS利用動機の違いによるSNSストレス 信州大学人文科学論集,4,113-131
消費者庁(2023)令和4年版消費者白書 第1部 第2章 第1節 (2)若者の意識とコミュニケーション
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2022/