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太陽の光を浴びましょう、うつ症状にも睡眠にも良い効果があります(ケセラセラ2024年4月号 vol.122)

医療法人和楽会 なごやメンタルクリニック
院長 岸本智数

うつ病は、気分障害のひとつで、悲しみや無気力感、興味喪失などが持続的に現れる状態です。またその中で、季節性うつ病は、特に冬季に日照時間が短くなることが原因とされています。
北欧やカナダなどの日照時間が短い地域でよく見られますが、日本でも時々見られます。
私の周りでも、冬に比較的晴天が多い太平洋側で育ち、その後雨や雪が多い北陸地方に転居し気分が落ちてしまったという人が何人かいます。
抑うつ気分の治療を行っていく中で、ある程度気力が回復してくると皆さんに、日中、特に午前中外に出て日の光を浴びましょうとお話します。もちろん部屋の中でじっとしているよりも外に出て少しでも体を動かすのが良いということもありますが、大きな目的の1つに明るい光、太陽の光を浴びてもらうことがあります。
実際、うつ症状の治療法の1つに高照度光療法というものがあります。

高照度光療法は、季節性感情障害以外にも、非季節性うつ病や概日リズム睡眠障害にも効果があるという報告があり、うつ病の治療法の1つとして注目されています。
これは、朝に太陽光に似た強い光を浴びることで、脳内の神経伝達物質のバランスを調整し、体内時計を調整し生体リズムを整え、うつ症状を改善する方法です。
また、睡眠相後退症候群、いわゆる昼夜逆転にも効果があるとされています。

光療法は通常、特定の時間帯に特定の光の強度と色温度を持つランプやライトボックスを使用して行われます。
一般的には、朝起きてからこれらの光源の近くに座り、30分から1時間程度1500~5000ルクスまでのかなり明るい白色の光を浴びます。ルクスは照度のことで、月明かりが1ルクス、一般家庭の昼の室内が300ルクス、夜の室内が500ルクス程度、夜のコンビニやスーパーが1500ルクス、晴れた日のオフィスの窓際は2500ルクス、曇り日の正午や晴れた日の午後3時の屋外は3万ルクス程度、晴れた日の正午の太陽光は10万ルクス程度です。

午前中に1500ルクス以上の光を30分以上浴びることを意識することで、うつ症状や、寝つきの悪さや浅い睡眠、何度も目が覚めるなどの概日リズム障害を和らげることができる可能性があります。
外出できる方はぜひ午前中に外に出て太陽の光を浴びましょう。外であれば直射日光である必要はありません。
外出が困難な方もカーテンを開け窓を開けてその空気とともに太陽の光を浴びましょう。

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