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『嫌われる勇気』の紹介 その3(2) (ケセラセラ vol.83 冬)

医療法人 和楽会 赤坂クリニック 院長 吉田 栄治

 

このことと関連して「課題の分離」という考え方が提示されます。目の前に何か問題が生じたときに、「これは誰の課題なのか?」という観点からそのことを考え、自分の課題と他者の課題とを分離して、他者の課題には踏み込まないということの必要性が説かれます。

その例として、子供に無理矢理、勉強をさせようとする親の問題が示されます。子どもが勉強するのかしないのか、あるいは友達と遊びに行くのか行かないのか、これは「子どもの課題」であって「親の課題」ではない。ですから、親が「勉強しなさい」と命じるのは、他者の課題に対して、土足で踏み込むような行為であって、これでは衝突を避けることはできない。親がすべきことは、「子どもがなにをしているのか知った上で、見守ること。そして勉強することは本人の課題であることを伝え、もしも本人が勉強したいと思ったときにはいつでも援助をする用意があることを伝えること」なのだそうです。

こんな説明もありました。「子どもとの関係に悩んでいる親は、子どもの課題までも自分の課題だと思って抱え込んでいる。しかし、どれだけ子どもの課題を背負い込んだところで、子どもは独立した個人であって、親の思い通りになるものではない。他者は(それがたとえ我が子であっても)、あなたの期待を満たすために生きているのではない」と…。

また、信じるという行為も、「課題の分離」なのだそうです。「相手のことを信じること、これはあなたの課題」であり、「あなたの期待や信頼に対して相手がどう動くかは他者の課題」なのだと。「あなたにできるのは、自分の信じる最善の道を選ぶこと、それだけであり、その選択について他者がどのような評価を下すのか、それは他者の課題」だというのです。

相手が自分をどう思うか、それは相手の課題であって自分の課題ではない。

自分にできることは、相手の課題は切り離して、自らの課題に立ち向かうこと。

他者から嫌われたくないと思うあまり、他者からの承認欲求に縛られてしまっていると、自分の本来の課題に立ち向かうことができなくなってしまう。

嫌われることを恐れずに…、つまり「嫌われる勇気」をもって、自分の課題に立ち向かっていくことが大事だと、筆者は説きます。

 

第四夜以降

この「承認欲求の否定」と「課題の分離」は、なかなか難しい問題だと思います。ややもすると「自分は自分、あなたはあなた」という自分勝手な生き方を推奨しているように捉えかねられない。青年も哲人にこの疑問をぶつけています。哲人は、この疑問に対して、「課題の分離は、他者を遠ざけるための発想ではなく、複雑に絡み合った対人関係の糸を解きほぐしていくための発想なのだ」と答え、さらに次のように説明します。

課題を分離することは対人関係の出発点であって、その上で他者に対して仲間としての意識を持ち、広い意味での「共同体感覚」を持てるようになること、それが対人関係のゴールだと…。

このあたりの詳しい説明が第四夜以降でされるのですが、今回もちょっと紙数が尽きてしまいました。続きはまた次回ということにしたいと思います。

第四夜では、「世界の中心はどこにあるか」との問いに対して、「あなたは世界の中心ではない」と、またまた刺激的な言葉が発せられています。気になってしまうという方は、『嫌われる勇気』をまずは読んでいただくとよいかと思います。

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