第6回 鎌倉山マインドフルネスリトリート報告(2)
2016年4月10日(日)10:00~17:00
前編に続きまして、後編ではお昼から夕方までの内容をご紹介いたします。
●「散策」
爽やかな天気に恵まれ、鎌倉の春を味わいつつ散策を行いました。心地よい風、鳥のさえずり、遠くに見える江の島、鎌倉の街並み、道ばたの桜や菜の花やたんぽぽ、土や花のにおい、なだらかな坂を歩く感覚…など、皆さんと楽しくおしゃべりしながら自然に味わうことができました。坐禅やヨーガの時の真剣な表情とはまた違った、柔らかく楽しそうな皆さんの笑顔を見て、とても新鮮でした。
●長谷川明日香講師 「ヨーガ」
ヨーガでは、動と静を通して自分の身体と真正面から向き合いました。息を「吸いながら・吐きながら」身体を動かしていくことの難しさを感じました。呼吸に集中しながら身体を動かしていくことで、皆さんの表情が自然とリラックスしていく様子を見ることができました。
●貝谷久宣医師 「坐禅」
2回目の60分の座禅を行いました。朝のやや緊張した雰囲気よりも少しほぐれ、ほどよくリラックスして臨んでいる方が多くいらっしゃったように見えました。数十名といるのに物音一つしない静寂に不思議な感覚を覚えました。途中音が出るハプニングもありましたが、そのおかげで「身体が反応すると心も反応する」ということをまざまざと体験でき、朝の坐禅とはまた異なる「今、ここ」の体験をすることができたように思います。
●「シェアリング」
最後に、自己紹介も含めてこの日体験したことや気づきを皆で分かち合いました。感覚的に捉えていた考えや気づきを言葉にすることで、それらを改めてきちんと理解できることを実感しました。また、自分の体験と他の人の体験を照らし合わせて気づきを深められるため、一人きりでマインドフルネスを行っていくよりも多くのことを学べるのだなと感じました。
リトリートでは、非日常的な環境で集中的に『マインドフル』に自分自身と向き合うことができます。この日はスタッフとしても非常に貴重で素晴らしい日を過ごすことができました。参加してくださった参加者の方々に心より感謝申し上げます。
(報告者:和楽会心理士 岸野)