マインドフルネス・リトリート2013 in蓼科 体験記
2013年8月6日~9日,蓼科三井の森の中にたたずむセミナーハウスにて3泊4日の「マインドフルネスリトリート2013 in蓼科」を開催しました。標高1000メートルの雄大な展望,緑濃い森林,可憐な植物…ここは手付かずの大自然の魅力があふれています。今回は,12名の方が参加して下さいました。マインドフルネスを取り入れた生活は,自分自身を見つめ,そしてより活力に満ちた有意義な人生を生きる後押しとなることでしょう。皆さんと過ごしたマインドフルネスな4日間を一部ご紹介します!
■ヨーガ&メディテーション
この4日間を通し,毎日朝昼晩3回実施しました。ヨーガやメディテーションでは,身体や呼吸の状態に注意を向けて観察します。青空の下で行ったヨーガでは,風が肌に触れる感覚,木々の香り,爽やかに吹く風の音…流れる時も静かに感じました。メディテーションは,長く座っていて,身体に痛みを感じた方もいらっしゃると思います。これも感覚として味わいます。体験の回数を重ねるうち,思っていたよりも長い時間座ることができるようにもなってきました。ただ息が自分の体の中に入って出ていく様子,浮かぶ考え,今の身体の感覚を見つめる,今この瞬間にふれること・・・。こうした時間をわずかでも日常の中に取り入れると,気付かなかったことに出会えそう。
〔メディテーション〕
〔青空の下芝生の上でのヨーガ〕
■マインドフルネスイーティング
食べる瞑想です。ご飯と味噌汁を基本に,トッピングは漬物,梅干し,ゴマ…今日その時に必要な量をとり,そして一口一口をゆっくり丁寧に味わいながらいただきました。普段忙しく,時には惰性で摂る食事は当たり前のように流れてしまいがちです。その手をふと休め,意味を考える。がつがつしたり,好き嫌いを言うのではなく,食べることに意識を向ける・・・このようにいただくことで,何か気付きがあり,何かに繋がり,心の軸を強くするでしょう。
〔マインドフルネス・イーティング〕
■星を見る夜/満点の星空で宇宙を感じる
蓼科の天気は,雨が降ったり,曇ったり,日差しが強くなったりと変わりやすい。日中はそんなことで空の様子が心配でした。しかし,夜になると空には輝く星々…。寝転がって夜空を見上げると宇宙のカプセルの中にいるようでした。そしてしばらくして流れ星が流れました。「あっ!」という間のこの閃光には,何とも言葉にしがたい魅力がありますね。ぼんやり広がった光,色はどうでしょう,明るさはどうでしょう,少しずつ違った特徴を示す星を眺めるということ,普段の生活では忘れていたことかもしれません。
■ファイヤーフェスト
人は非生産的な行動に固執することがあります。こんなことしても仕方がないと分かっているときでさえ,そうしてしまうものです。もう過ぎ去ってしまった過去の体験や,決して生じないかもしれない未来の体験についても袋小路のような行き詰まりに陥ってしまうことがあります。護摩焚きという言葉を聞いたことがあるでしょうか。木は人の悩みや災難を,火は智慧や真理を表すそうです。ここでは皆さんに,各々の苦悩や過去へのとらわれ,未来への不安などを自由に書き綴って頂き,燃え上がる火の中に手放しました。さぁ,これからは自分の価値に基づいた方向性に焦点をあて,そして一瞬一瞬の今ここの体験を大切にしていきたいですね。
〔ファイアーフェスト〕
あっという間の4日間でした。リトリートを終えた時に,私の中に清々しい感覚が生じていました。皆さんと過ごしたマインドフルネスな生活体験がもたらした心の状態だと思います。仲間がいることで無理が可能になることがあります。皆さんと一緒に過ごすことで得られた気付きもたくさんありました。今後,この体験が自分の生き方に何かにつながっていくと確かに感じています。一緒に参加して下さった皆さんに心から感謝しています。