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社交不安症のためのMindfulness and cognitive behavioral therapy(M-CBT)

“人との関わりの中で生じる不安”を社交不安と呼びます。
社交不安は,健常のレベルから疾患のレベルまで連続的に存在しますが,社交不安の程度が高く,生活に支障が出る場合には,社交不安症と診断されます。
その症状には,過度な社交不安だけでなく,他者からの評価に対する恐れや,不安場面を回避する行動(回避行動)が含まれます。
この社交不安症状に対する有効な治療法として,マインドフルネスと認知行動療法があります。

マインドフルネスは,自分の考えや気持ちに気づくことを促してくれます。
今この瞬間,自分はどんなことを考えているのか,そしてどんな気持ちなのかなどの自分に対する理解が深まります。また,ネガティブな思考と距離を置くことを促してくれます。
様々な出来事に対してネガティブに受け取ってしまうと,嫌な気分が生じます。また,考えたくなくても,繰り返し嫌なことを考えてしまい,いつになっても気分が晴れないこともあります。それは,私たちがネガティブな考えにとらわれているからなのです。
マインドフルネスでは,自分の思考や感情に気づく力を高め,ネガティブな考えにとらわれないこころの態度をトレーニングしていきます。

認知行動療法は,考えや行動を変えて気持ちを楽にする心理療法です。
発表場面など不安になる状況で,失敗するにちがいないとネガティブに考えてしまうと,不安はどんどん高まってしまいます。また,不安だからといって,不安場面を避け続けると,その不安は維持されます。認知行動療法では,自分の考え方を見つめて,状況に即した建設的な考え方を獲得していきます。
そして,不安な社会的状況に直面し,自分が考えていたほどネガティブな結果にならないことを体験していきます。

M-CBTは,マインドフルネスと認知行動療法を併用した治療プログラムです。
赤坂クリニックでは,社交不安症患者を対象に全5回の簡易型プログラムを実施しています。
プログラムはグループ形式で実施されます。具体的には,社交不安の症状とそれが持続するメカニズムを学ぶ心理教育,自分のこころの反応に気づくマインドフルネスと自分の思考と距離を置くマインドフルネス,様々な視点から物事を捉えるスキルを身につける認知的再構成法を主に行いました。
M-CBTを受けた患者さんからは,“自分の不安に気づくことができた”や,“ネガティブな思考にとらわれることなく,手放すことができた”,“不安な自分をすこし受け入れることができた”,“気持ちが楽になった”などの感想を頂きました。

赤坂クリニックでは,次の参加者を募集しています。

M-CBTに興味がありましたら,受付(電話番号:03-5575-8198)にお問い合わせください。
参加者が集まり次第,金曜日の14時から実施する予定です。

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