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大阪・関西万博にて(ケセラセラ2025年7月号 vol.140)

医療法人和楽会 横浜クリニック
院長 境洋二郎

 2025年10月13日まで開催の大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、「いのちを救う・いのちに力を与える・いのちをつなぐ」をサブテーマに、「未来社会の実験場」をコンセプトに開催されていますが、国内及び海外のパビリオンで、医療関係の展示が多くなされています。その中のいくつかを紹介します。

大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn
 「REBORN(リボーン)」をテーマに、命や健康に関する先進的な技術や都市生活の未来像を体感できる展示・体験型施設です。目玉の「リボーン体験ルート」では、来場者自身の健康データを基に25年後の自分(アバター)と出会い、2050年の自分や未来の健康、都市生活を仮想的に体験できます。
 パビリオンは全7ゾーンに分かれ、「リボーン体験ルート」「リボーンチャレンジ」「モンスターハターブリッジ」「ミライの食と文化」などで構成されています。400超の大阪の中小企業・スタートアップが毎週異なる26テーマで最新技術を展示し、実際に体験できるゾーンが大きな特徴です。
 他にも、AIによるパーソナライズ栄養提案、未来型の家電や医療機器、再生医療(iPS細胞など)、健康測定設備、フードイノベーション体験、巨大な「ミライ人間洗濯機」などユニークな展示も多数あります。屋外では循環型生産システムやアニマル展示、バーチャル空間でのゲームも楽しめるなど、最先端のヘルスケアと都市生活のビジョンが多角的に提案されています。

 

PASONA NATUREVERSE 株式会社パソナグループ
 パソナ館は「PASONA NATUREVERSE(パソナ ネイチャーバース)」という名称で、テーマは「いのち、ありがとう。」です。アンモナイトの螺旋形をモチーフにした特徴的な建物内で、「からだ」「こころ」「きずな」の3つのテーマを軸に、身体の健康、心の健康、社会的健康を追求した展示が展開されています。
 パビリオンの見どころには、iPS細胞から作られた実際に拍動する「動くiPS心臓」があり、再生医療の未来を体感できます。また、個人の身体状態に応じて環境を調整する「未来の眠り」のベッド体験や、空飛ぶ手術室をテーマにした未来の医療技術も紹介されます。
 さらには、生命の歴史を表す巨大なモニュメントや、手塚治虫のキャラクター「ブラック・ジャック」と「鉄腕アトム」が展示やストーリーのナビゲーターを務め、来場者に命の大切さと未来の可能性を伝えます。

ベルギーパビリオン
 展示は「水」をコンセプトにした3層構造で、水の三態「固体」「気体」「液体」をそれぞれの層で表現し、生命の源である「水」と「細胞」を象徴しています。
展示内容はライフサイエンスや医療・バイオテクノロジー分野の最新技術が中心で、病気の予防、人体の修復、寿命の拡張を目指す革新的な技術や研究が紹介されています。また、日本の伝統工芸「金継ぎ」に着想を得た美学も盛り込まれており、単なる治療を超えた再生の価値観を伝えています。
 外観はベルギーの3地方(フランドル、ワロン、ブリュッセル)を象徴し、独特のデザインとしても注目されています。

アラブ首長国連邦(UAE)パビリオン
 再生医療・幹細胞治療、医療機器のイノベーション、AIを用いた医療応用など体験型で未来の医療とウェルビーイングを紹介。
 文化遺産と最先端医療技術を融合した展示や専門家によるトークイベントも開催されています。

ブルガリアパビリオン
 医療機器、デジタルヘルス、AI医療、予防医療など多岐にわたる医療・ヘルスケア分野の技術やサービスを紹介。
 高齢化・慢性疾患対応の製品、国際的な医療協働の取り組みも強調されています。

アンゴラパビリオン
 展示内容は、「健康のための教育」をテーマに掲げています。中心にあるのは約10分間のショートムービー「チッソラの夢」で、マラリアに苦しみながらも医療従事者を目指す少女チッソラの実話をもとに、伝統医療と先進医療の共存の重要性や、女性が健康・教育分野で果たす役割の大きさが描かれています。
 また、インタラクティブな展示エリアでは、登場人物やアンゴラの医療制度、子どもたちの生活環境について大型タッチモニターを使いながら、「健康×教育×地域づくり」のつながりを体験的に学べます。

万博閉幕に向けて、大変混み合っている会場ですが、混雑で展示内容を見学・体験することだけでなく、会場のシンボルとなっている大屋根リングの上や下を歩き、ユニークな作りの多くのパビリオンの建物、噴水やドローンショーや花火、いくつもの場所で開かれているパフォーマンス、昼間と夜の景色の移り変わりを見るなど、歩いているだけでも楽しい所でした。

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