自分に嫌われない生き方(ケセラセラ2026年1月号 vol.143)
医療法人和楽会 横浜クリニック
院長 境洋二郎
ここ数年、通勤の行き帰りの移動中、スマートフォンのradikoやポッドキャストのアプリを使ってラジオ番組を聴くことが習慣になっています。昔だったら放送時間にしか聴けなかった番組をスマートフォンで後からクリアな音で聴ける便利な時代だと感じながら、いくつかのAMラジオ番組を定期的に聴いています。それらの番組の中でいろいろな分野で活躍されているゲストを紹介するコーナーで、それまで知らなかった方が刺激的な情報を与えてくれるのは楽しみになっています。ゲストの方の書かれた書籍が紹介され、気になって検索して、更に興味を持ち、購入したり、公立図書館のアプリで借りる予約をしたりすることもあります。公立図書館で借りる予約をしても、人気のある書籍だと数か月待たされることもあります。数か月後に借りる順番が来たという通知を受け、借りに行くのですが、数か月経っており、どこで知った、どういう内容の本だったっけと過去の情報を振り返ることもあります。
そういう経緯で借りた谷口たかひささんの著書「自分に嫌われない生き方」について紹介します。谷口さんは、1988年生まれの環境活動家、実業家、思想家で、大学在学中にインターネットビジネスで起業しイギリスに留学、ドイツに移住し起業。活動としては講演、SNSなどで、気候変動や自己肯定感を高めるために発信や実践を重ね、国連総会でのパネル司会とスピーチ、国会、TEDなど、15か国で2000講演以上をされ、国内外で活躍されている方です。
書籍“自分に嫌われない生き方”は、「他人からどう思われるか」よりも、「自分で自分を好きでいられるか」を人生の基準にする重要性を説いた一冊です。豊かに生きる人々の価値観やヒントを交え、「自己肯定感」「時間とお金」「死生観」という3つのテーマを軸に、より豊かに生きるためのヒントが語られています。
主なメッセージと提言
•目的は「幸せになること」:成功やお金、他人からの評価はあくまで手段であり、最終的な目的は幸せになることです。自分を好きでいられなければ、他の成功も無意味になってしまいます。
•判断の基準を「自分が好きでいられるか」にする:毎日の無数の判断を、「どちらを選べば自分のことを好きでいられるか」を基準にして決めるよう提案しています。他人に好かれるか、儲かるか、といった基準を一切考えないことが大切だと述べています。
•自分の人生に責任を持つ:幸せになる唯一の方法は「自分に嫌われない」ことであり、自分の人生に起こるあらゆることを自分自身の意思で決めること、自分の人生に責任感を持つことが重要です。結果として幸せがついてくると説いています。
•「正解」は自分でつくる:人生で直面する問題に「正解」はなく、それを教えてくれる人もいません。「正解」は探すものではなく、自分自身でつくるものだと述べています。
•とにかく行動し、失敗を恐れない:うまくいっている人に共通するのは「人一倍たくさんの失敗をしてきた」という点であり、とにかく行動して、失敗しても別のやり方でまたやってみることが成功の秘訣です。
日々様々な選択・判断をしていますが、周りの評価などでなく、自分が幸せでいられるか、笑顔でいられるかを判断基準にすること、失敗を恐れずとにかく行動することなど、元気の出る内容でした。
この本に出会ったラジオ番組はYOUTUBEで動画でも見られ、振り返ることが出来ました。: 【「自分に嫌われない生き方」とは】環境活動家・谷口たかひさ【田村淳のNewsCLUB 2025年3月15日後半】
