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ストレスケアの秘訣を一緒に考えましょう(その5)(ケセラセラ2026年2月号 vol.144)

医療法人和楽会 赤坂クリニック
院長 坂元薫

 

 自分はストレスとは無縁な生活を送っているという人は、おそらく極めて少数派だと思います。世間ではいろいろな忌まわしい事件が起きたり、災害級の地震や豪雨に突然襲われたりもします。詐欺事件も多発しています。その手口は巧妙さを増すばかりで私の周囲でも被害者が増えています。
 収入は少しも上がらないのに物価ばかりがどんどん上がっていく昨今。そんな収入にしても税金や保険料をいやというほどひかれて残った手取り額を見てため息が出ることも少なくありません。都内の新築マンションはほとんどが1億円越えだとか。いったい誰が買っているのでしょうか。私の診療の場面では、職場ではパワハラに苦しみ、家庭ではモラハラに悩むという人々に毎日のようにお会いしています。そのようにしてストレスは増すばかりだという人も少なくないのではないでしょうか。
 私が日ごろ考え、そして実践しているストレスケアの方法を前回に引き続きご紹介して、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

■「人間関係では現状をある程度容認し、あるがままの姿で受け入れる習慣と心の姿勢を持つ」
 うつ病になってしまった人で、職場の人間関係につまずいたのがきっかけだと云うひとに出会うことが少なくありません。普段から人間関係を良好に保つ努力をすることはもちろん重要ですが、頑固な上司、気難しい同僚、効率の悪い部下などといった人々の言動や習性を何とかよい方向に変えようと思ったり、コントロールしようと思っても、そうしたことはなかなかできないという事実を認識して受け入れておくことも大切です。自分だってなかなか変えられないのに、ましてそういう他人を変えるのは容易ではありません。たとえ頑固な上司、気難しい同僚、効率の悪い部下であっても、時にはあるがままの姿で受け入れる心の姿勢も大事なのです。

■「人間関係、人生上のできごとすべてに対してなるべく楽観的にとらえること」
 楽観しても悲観しても、起こってしまった出来事そのものは変わりません。そうであれば、普段から少しでも楽観的に物事をとらえる訓練をしておきたいものです。人間関係や出来事をことさら悲観的にとらえると、さらに憂うつな気分に拍車がかかり、何とか打開可能な局面があるにもかかわらず物事を諦めやすくなってしまい、さらに良くないできごとを引き起こすことにもなってしまうものです。
こころの重荷になるような出来事が起きてしまってから慌ててそうした訓練をしようと思っても遅いので、普段から少しずつでよいので楽観的なものの見方、とらえ方を身につけるトレーニングを始めてみませんか。

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