社交不安症(SAD)とSAD集団セミナーについて
社交不安症(Social Anxiety Disorder。以下、SADと略します)は、人から注目されるような場面や状況に対して強い不安や恐怖を感じる疾患です。10人に1~2人がかかると言われるほどポピュラーな疾患です。
具体的な症状としては、例えば
★大勢の人前で話したり発表する時に「失敗したらどうしよう」「笑われたらどうしよう」「評価が下がってしまったらどうしよう」と不安になる、過剰にあがってしまう(スピーチ恐怖)
★「嫌われてしまったらどうしよう」と不安になり、人の顔色ばかり窺ってしまう、相手に話しかけることができない、自分の意見をはっきりといえない、我慢しすぎて疲れ果ててしまう
等があります。
こういった不安や緊張は特別なものではなく、誰にでもあるものです。
しかし、学校や会社のプレゼンで異常にあがってしまう、欠席してしまう、飲み会に行きたくても行けない、失敗したり嫌われるのが怖くて、会社で助けを求められない
といったように、就職や就学、結婚、人付き合いなど、日常生活において支障が出そうなほど苦しかったり、あるいは支障が出ている場合には、何らかの対策が必要になってくるかもしれません。
赤坂クリニックでは、SADの方を対象に個人カウンセリングと集団セミナー、両方を行なっています。特に集団セミナーについては、主にスピーチ恐怖の方を対象としたカウンセリングを行っています。
同じような悩みを抱えた方約10名程度(予約状況によって人数は変動します)で集まって、毎週土曜日、1回2時間のセッションを計8回行っています。
プログラム内容としては、症状の仕組みについて学び、不安を強めている原因を整理していくとともに、自分の姿についてビデオを使って客観的に確認したり、グループメンバーで話をしたりワークを行ないながら、今までとは別の対応スキルを身に着けていきます。
周りになかなか症状を理解してもらえない、相談できる人がいない、どうしていいか分からない、そんな方でご興味がありましたら、ぜひご参加ください。皆で一緒に取り組んでいきましょう!