わたしも 子どもも ゆったりと
お子さんの休校が続き、保護者の皆さんは普段とは異なる毎日で疲れがたまっているのではないでしょうか。筆者も小学生の母親であるため、長い休校生活にストレスを感じてしまうことがしばしばあります。このストレスは一体どこからきているのでしょうか?
ある日の夜、「今日は仕事がはかどったから気分がすっきりしているよ。」と夫が帰宅しました。しかし、筆者はそれを聞いてすっきりしない気分だったのです。さて、この時頭の中で何を考えていたのでしょう。
「私は子どもの世話を一日中している」
「学校がない分、家で規則正しく過ごさなければならない」
「適度に運動もしなければ」・・・
と、挙げればきりがないのですが「学校がない分きちんと家庭で過ごさなければならない」という思考がストレスの一つになっているのではないか、と考えられました。
落ち着いてみると、「就寝時間と起床時間を守り、まずは15分だけでも集中して宿題ができればいいかな」と考えることができました。そうすると、子どもののんびりした行動も「まあいいかな」と考えられることが増えてきたように思います。
ここまで述べてきた内容は、認知行動療法の認知再構成法という技法です。どのような考え方をしてどのような気分になっているかを整理することで、少し気分が楽になれる考え方を見つけやすくしていくというものです。
また、大人もお子さんと同じように起床と就寝の時間を決めることで体内時計がスムーズに働き、気分を安定させることに役立つといわれています。
なかなかお一人でほっと休める時間が作れないということもあるのではないでしょうか。そのような時は肩の力を抜いて身体のこわばりをとり、深呼吸をしましょう。マインドフルネスもおすすめです。やりやすいものをご参考ください。
大人も子どもも笑顔で過ごせる時間を少しでも増やしていきたいですね。
(参考にしたウェブサイト、資料)
・国立研究開発法人 国立成育医療研究センター こころの診療部
新型コロナウィルスと上手に付き合っていくために 親子でできるストレスコーピング編
http://www.ncchd.go.jp/news/2020/d87c94efa75dede6e54ef2faf38c0b916a05a24d.pdf
・日本うつ病学会
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行下における、 こころの健康維持のコツ
https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/2020-04-07-covid-19.pdf
・新型コロナウイルスから子どもの心を守る。WHOから世界中の保護者たちへ。
https://covid-19-act.jp/parenting-who/