心と身体をととのえるリラクセーション法
暑い日が続く夏の時期、だるい、食欲がない、疲れがとれないといった症状が出ていませんか?
日本の夏は高温多湿という特徴から、暑さが原因で体調不良が起きやすいと言われています。
例えば、エアコンが効いた室内と気温が高い屋外との温度差に、自律神経の切り替えが上手くいかなくなり、身体の症状が出てしまうこともあるようです。
自律神経は、循環・呼吸・体温調節など、基本的な生命活動を維持する機能を担っています。
交感神経(活発モード)、副交感神経(休息モード)の2種類の神経があり、この2つがバランスをとって働くことで心身の健康が保たれています。
このバランスが乱れると、交感神経優位になり、不安・イライラなどの気分や、めまい・腹痛などの身体症状、攻撃的行動などの変化が現れます。
自律神経の整え方として、規則正しい生活を意識することやストレス対処なども大切ですが、手軽に行えるリラクセーション法という方法があります。
ここでは特に簡単なリラクセーション法である、呼吸法をご紹介します。
ストレス緩和や不安・緊張を低減させる効果があり、不眠時にも有効です。
① お腹を膨らませながら、鼻から息を吸う(4秒)
② 口をすぼめ、お腹をへこませるようにして、ゆっくり息を吐き出す(6秒)
秒数は自分に合う時間で大丈夫です。
お腹に力が入らず、気持ちよく深呼吸できるペースで続けましょう。
1~2分間でも行うだけで、心身ともに段々とリラックス状態になっていきますので、ぜひ取り入れてみてください。
参考:貝谷久宣、福井至(2015) 『やさしくわかる認知行動療法』 ナツメ社