こころとからだを整える「マインドフルネス」
何か心配事があったり、ショックな出来事があったり、気になることがあると頭が考え事でいっぱいになりませんか?
私たち人間が考え事をするのは普通のことです。しかし、考え事がいっぱいになると、こころやからだにも影響が出てきます。
何度も何度も頭の中で考えてしまうことを「反すう思考」といいます。
反すうは、動物が一度のみこんだ食物を胃から再び口の中にもどしてかむことをいいます。反すう思考は、頭の中でぐるぐる考えてしまう考えです。反すう思考はうつ病や不安症のリスクファクターになると言われています。マインドフルネスは、この反すう思考をストップさせるのに効果的と考えられています。
マインドフルネスでは、ヨーガをしたり瞑想をしたり、色々なやり方で「今、この瞬間」を体験します。「今、この瞬間」を『感じ』られると、考え事をしない瞬間が現れると言われています。興味がある方は、一緒に簡単瞑想を実践してみましょう。以下に、やり方をお伝えします。よろしければやってみてください。
【簡単瞑想法】
① 準備
場所は屋内でも屋外でも構いません。安全で安心できる場所を選びましょう。できれば、静かな場所か自然の音(鳥の鳴き声や木々や水の音など)が聞こえる場所がよいでしょう。
② 座る
上半身が安定するように座ります。床に座る方は、あぐらや正座で座りましょう。その場合、座布団や硬めのクッションなどをお尻の下に敷いてすわるようにして、背筋がまっすぐになるようにします。
椅子の場合は、足の裏がしっかり床や地面につくように浅めに腰かけ、背筋をすっと伸ばしましょう。
③ 呼吸に気づく
鼻から吸って、鼻から息を吐きましょう。この時、鼻腔を通る呼吸の感触を感じます。もしくは、呼吸に合わせてお腹の内壁が膨らんだり、へこんだりするリズムを感じます。
呼吸は自然な呼吸のままで大丈夫です。そのまま、3~5分間過ごしてみましょう。
いかがでしたでしょうか?
少し呼吸に集中できた。ふと考え事から離れる瞬間があった、という方もいるかもしれません。または、呼吸に集中しようと思っても、どんどん考え事が出てくる方もいたかもしれません。それも普通のことです。
考えていること、考えていたことに気づいたら、気づけたことを認めて、良く気づけたねと自分をほめてあげて、再び呼吸に戻りましょう。
以上、簡単な瞑想法の紹介でした。